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ボーディングスクールの教育―♯3引退はありません(スポーツ)

<先週木曜日のブログに続きます>
受験があるから高校3年生は、クラブ活動を引退し、専ら勉強に専念するというのが、日本の高校では常識ですが、ボーディングスクールにはこのような慣習はありません。
実力で一軍、二軍というようにチームが構成されていくボーディングスクールのスポーツですが、日本と基本的に違うところは、放課後のスポーツがボーディングスクールでは必須となっていて、年3シーズンのうち、おおよそのボーディングスクールが2シーズンを何らかのスポーツチームに所属することを生徒に義務づけていることです。
1回選択したら、それを卒業まで続けることが当たり前とされる日本のスポーツ活動に比べ、ボーディングスクールはシーズンごとに生徒がスポーツを選択するだけでなく、どのようなスポーツでも年に1シーズンしか行うことが出来ません。
ボーディングスクールで生徒に「どのようなスポーツをやっているか」と質問すると、「バスケットボールとサッカー」、「ラクロスとスカッシュ」、「フットボールと野球」など複数のスポーツを答えるのが一般的ですが、それは3シーズン制でスポーツ必須というボーディングスクールにおける大きな特徴と言えます。
放課後に生徒たちにスポーツ活動を必ず取らせる背景には、「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」ということの実践に他ならないと思います。その考えはフレッシュマン(日本の中学校3年生に相当)においてもシニア(高3)でも変わらずに適応されています。勉強だけでは人として不十分だからこそ、高校3年生であっても試合には出るのが当然とみなされるのではないかと思います。
シニア(高3)になり、スポーツチームでキャプテンとなれば、それはリーダーシップポイントとして、大学入試の評価にプラスされます。ボーディングスクールの生徒にしてみれば、キャプテンになることは、SATやTOEFLの点数を上げることと同等あるいは、それ以上の価値のあることに他ならないのではないかと思います。
つづく

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