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EaglebrookとFessenden ESLクラスの比較

マサチューセッツ州にあるジュニアボーディングスクール、Eaglebrook SchoolとFessenden Schoolはともに毎年テンスクールズおよびランク4のボーディングスクールに9割以上の生徒が進学する男子ジュニアボーディングスクールです。両校とも積極的に留学生の受け入れを行っています。しかし、留学生のためのESLクラスについては、その運営の方針が大きく異なります。
6年生として両校に留学生が入学した場合のクラスについて考えます。ただし、この場合の留学生は両校の入学基準に達する英語力はあるものの読み書きにおいては、ESLサポートを必要と想定します。
Eaglebrook School
Math
English
Science
History
Latin
ESL support class
2 Electives
Fessenden School
ESL-English
ESL-History
ESL-Language
ESL-Science
ESL-Tutor
Math (Pre-Algebra)
2校のクラスを比較して明らかなのは、Eaglebrookが留学生を特別扱いせず、初めから留学生をメインストリーム(通常クラス)に入れて、そこでの不備をESLサポートクラスを使って補うのに対して、Fessendenの場合、留学生にとって最初の1年間は徹底した英語の読み書きを留学生専用のクラスで訓練されるということです。ESLクラスのあり方の違いをこの2校は象徴していて、留学生の受け入れを行っているボーディングスクールはこの2種類のいずれかに分類されるといえます。
一般的にはEaglebrook方式が多いと思います。その理由はインフラが簡単に作成できるからです。しかし、この方式の場合、留学生の英語力が学校が期待していたよりも極端に低い場合、ESLサポートだけでは不十分となり、チューター(個人教授)をつけようにも、英語力が不足しているので、うまく行かないという結果になることが稀にあります。
志願者の英語力と学習力、異文化適応力が不十分な場合は、アドミションオフィスは最初から留学生を受け入れないわけですが、彼らも人間ですから、志願者の学習資質や入学時の英語力判定を誤ることもあります。
Fessenden方式は、留学生の受け入れ経験が長く豊富な学校といえます。初年度は留学生にとって、いわば保護された環境で寮生活と学習ができますから安心感はあります。しかし、それに安住していると、本来彼らが持っている力が十分に発揮されないことがあります。また、この方式の学校は、ESLのレベルが2種類あるのが普通ですから、低いレベルから入学すれば、2年間はメインストリームに入れないというケースも考えられます。
どちらの留学生サポート方式が「自分にとって合っているか」を決めるのは、留学生自身です。いずれを選択するにしても、両校のディレクターオブアドミッションはジュニアボーディングスクールでは屈指の実績を持つ人ですから、志願者の資質をそのデータやインタビューを通じて読み間違えることは多くはありません。彼らが「合格」と判定するということは、失敗の確率もかなり低いと言えます。
両校から合格が出た場合、偏差値というものさしはボーディングスクールにはありませんから、家族で話し合いの機会を作り、最終的には志願者自身が自分に合うと思う学校を選択することをお勧めします。

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