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教育の多様性を考える 6 ESLとレギュラークラス

<土曜日のブログに続きます>
ESLクラスとESLサポートクラスの違いについて解説をしたのが土曜日のブログでした。今日は、ESLのあるボーディングスクールを入学の難易度という点から考えてみます。
ボーディングスクールレビュー、TABSといったボーディングスクールのポータルサイトには各校のESL有無の情報があります。また、レベルも、初級(ビギナー)、中級(インターミディエート)、上級(アドバンスト)という表示があります。実際の
学校選定に際しては、出願校にESLのより詳しい内容を個々に確認する必要があります。ポータルサイトには、初級ESLの表示があっても、実際には中級以上、あるいはESLサポートのみという学校があるからです。
初級ESLを持つか持たないかで、留学生に求められる英語力と学習力がかなり異なり、学校そのものの入学難易度にも大きく変わります。
初級ESLのあるボーディングスクールは、そのおおよそが複数のESLクラスを持っています。ESL English、ESL Historyという文科系科目のみならず、ESL ScienceあるいはESL Mathまである学校もあります。そのような場合、初年度は芸術の選択科目と放課後のスポーツ活動を別にすれば、主要な授業はすべてESLで行われることになります。
「それなら英語ができなくても安心」と発想するか、「理科系科目はレギュラークラスで」ということを根本に考えて学校選定をするかで出願校が大きく変わります。
私の経験からいえば、ESLはなるべく少ないほうが良く、3年以上の留学生活であれば、できれば1年間のみのESLクラスであってほしいと思います。
留学生活を受け入れることができる生徒は、1年目の苦労を乗り切れば、2年目以降の努力の成果が格段に違ってきます。では、留学1年目はどのように乗り切ればいいのでしょうか。
まず、2年目のレギュラーを目指すために、英語で話すことのできる友だちを作ることです。そのために、ボーディングスクールが得意とするスポーツ活動、音楽、芸術活動を利用して、学校生活や英語文化をよく理解している生徒と友達になることです。彼らの協力が得られることによって、生活での英語力が格段に伸びます。また、先生やアドバイザーへの質問は、まだ出来なくても、友だち同士であれば、時間と場所を気にすることなく、自分のペースで進んでいけます。
留学当初の大切な時期に、あえて、日本の生徒からでなく、現地の生徒から生活、学習全般の情報を得ることは、半年くらいで形が整うと考えて良いと思います。
つづく

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