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サマースクール 多様性の体験

サマースクールでの経験が長期留学に結びつくケースが多くあります。1か月あまりの英語圏での生活がなぜ参加者のその後の人生を変えるような決断を促すのでしょうか。それは、今までにない学校のあり方であると思います。
まず、クラスの人数が違います。日本での標準の40人から15人くらいになります。だから、授業中に黙ってただ時間が過ぎていくという不参加の状態があり得ないのです。しかし、英語での授業です。自由に自分の意見を言うことはできません。先生やある程度英語のできる生徒の言っていることも明確に理解できるわけではありません。
そこからが問題です。理解できないからといって、黙っていても解決しない、ではどうするかと参加者自らが考えることによって今までの自分を大きく変えるきっかけをつかめると思います。
周囲を冷静に見ると、他の国からの参加者も英語が完全に話せるわけではないのに気づきます。それでも、自分を伝えられるということが感覚として解ります。また、彼らの話している英語が不完全で、あきらかな間違えがあるのにもかかわらず、先生はそれを直そうとしないばかりでなく、むしろ発言したことをほめたたえているではありませんか。「正解」が重んじられて、間違えを犯さないように注意深く指導され、絶えず確認することが必要とされている日本の「管理」教育となんと違うことでしょう。
日本から参加した生徒は、全く新しい学校をサマースクールに見出すことでしょう。それをひとことで言えば、「楽しい」ということになります。
今まで、学校が楽しいと感じられたことがあったでしょうか。楽しいのは、学校そのものではなく、学校に集まってくる生徒との会話や行動です。
サマースクールでは、誰も知っている生徒はいません。国が違っても、言葉が完全には通じなくても、そして文化や習慣が違っていても、お互いに楽しいこと、興味のあること、そして時には辛いことを共有できることは、なんと素晴らしいことでしょうか。
学ぶことが面白いという体験をサマースクールは教えてくれるのだと思います。
多様性を認め、受け入れるということは、今までの日本ではそれほど注目されてきませんでした。特に、初等、中等教育の世界においては、バブル経済が崩壊する前の暗記中心、テスト評価第一という旧教育的価値観が現在でも通用しているように思えます。
異文化におけるサマー体験は、10代の日本の若者に既成の概念を破壊する斬新さをもたらすように思います。

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