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使える英語学習-2

<前日のブログに続きます>
中学、高校への留学生が無意識ともいえる危機感からコミュニケーションの手段としての英語を生活の中からマスターしていくのに対し、日本の受験生たちは、計画的、体系的に英語を学びマスターしていきます。どちらが良い、悪いという問題ではなく、いかにしたら自分にとって納得のいく学習ができるかという観点から考えてみれば、両者ともにその目的がとても重要です。
留学生の場合、学習の目的は自分が新たな環境で生きていくためということになります。そのためにはどうしても言葉が必要になります。だから、学ぶというよりは獲得しなければならないのです。そうなると、合理的、体系的に順序立てて学んでいる時間はありません。必要なものから習得されていき、それらが積み重なって結果的に話せるようになります。それに要する時間は半年から1年くらいです。
日本の受験生は英語が話せなくても困りません。英語は受験のための主要科目でそれが出来ないと志望校に合格できないとうことで納得して英語を学びます。志望校に入学して何をどのように学びたいかということは大きな問題ではありません。志望校に行けば、自分のやりたいことができるということもそれほど問題になることはありません。自分の学力であれば、おおよそ合格できる大学がすぐに誰でもわかります。それに基づいて英語も学ばれます。
日本の英語学習方法は、明治時代からそれほど変化していないように思います。その中心は読むことにあります。本来であれば、書くことも重視されるのですが、日本の場合、英語を理解することに重点が置かれています。また、英語で自分の意見を表明するというような訓練はとても少ないと思います。
結局、使える英語を習得するためには、それを使う環境に自分を置き、まずコミュニケーションの手段として英語の基礎を学び、次に読み書きに発展させていくというのが理想ではないかと思います。
その理想が素直に実現できるのが10代前半からの留学ということになります。できることであれば、日本の中学、高校生が少なくとも3か月くらいは、異文化の中で生活する機会を得ることができれば、より多くの生徒たちが、英語でコミュニケーションをすることの大切さと楽しさを身につけられるのではないかと思います。
それが、英語学習の基本にあれば、発展形である読み書きもより納得して学べるのではないかと思います。

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