留学コンシェルジュ

その1 ボーディングスクール選定の要点

中学生あるいは高校生になったら留学すると決めた場合、どこの国にするのか、そしてどのような学校を選択するのかは、留学する本人にとってもそれを支援する親にとっても全く初めてのことなので、何から手をつけたらいいのかわからないといえると思います。
私のコンサルティングの経験からすると、国がすでに決定している場合、まだ決定していない場合、そして特定の国を避ける場合があります。
すでに決定している場合は、留学候補校を挙げればいいのですが、その前に私はその国の教育のシステムの概要を説明します。高校卒業のために、どのような必須科目があり、何をしなければ卒業できないのかということは、とても重要なことにほかなりません。
まだ国が決まってない場合は、留学で何が達成したいのかを本人と親に率直に質問します。答えはほとんどの場合が「英語を身につけたい」ということになります。「日本でも身につけられますよ」とは言いません。
次に、予算を聞きます。スイス留学ですと、現地への経費だけで8万フランから9万フランくらいかかります。日本円に直すと実勢レートで1000万円を超えます。この経費には、本人の個人的な諸費用も含まれます。
アメリカ、カナダのボーディングスクールへの留学はともに現地費用が6万ドル程度です。TABSやBoarding School Reviewなどでは、47,000ドル~52,000ドルくらいと授業料は表記されている場合がほとんどですが、この金額にはESL費用、留学生に対する特別費用などが含まれていません。留学生の総費用は自国の寮生への授業料の1~2割増しの金額が実際のところです。
オセアニア、ニュージーランドとオーストラリアは授業料と生活費がかなり異なります。ニュージーランドの場合、中等教育機関への留学生の受け入れは国策といってもいいと思います。
余談ですが、現実的には国が海外にその教育門戸を開放し、中等教育機関が留学生受け入れのためのインフラを整備したのが90年代初めです。それ以来、今でもニュージーランドの中等教育機関の校長や留学生担当者は、短期、長期の留学希望者を獲得するために積極的に日本を訪問しています。
ニュージーランドの場合、年間授業料は12,000ドル~14,000ドル程度、滞在費は年間でおおよそ12,000ドルほどです。その他、制服、留学生お世話費用、保険費用等を含めて、年間の総費用は30,000ドル~35,000ドルほどで、日本円に換算すると300万円を下回る程度です。
特定の国を避ける場合ですが、一番多いのが治安が良くないと言われているアメリカです。国の選定はもちろんそれぞれのご家族の専権事項ですから、私はご家族の意見を尊重して話を進めていきます。
(つづく)

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