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ボーディングスクールの授業について

先日のブログでは、カナダ、ケベック州にあるBishops College Schoolでの英語授業聴講に基づき、その内容と印象を述べました。知識量を増やすことその合理的暗記は、ボーディングスクールの授業においては、主たるテーマではありません。「試験に出るから覚える」などということとは無縁ともいえるでしょう。とにかく、生徒に考えさせる、考えたことを具体的にさせる、それを絵や表で表現する、言葉で表現する、文字で表現するなど、生徒を行動させることが授業のテーマと言えます。
それで、大学受験にはどう対応するのかという疑問が生じます。
大学生に求められる英語と数学の基本学力と知識の範囲が、SATという共通試験で試されるアメリカでは、その準備と対策は、もっぱら生徒に任されているように私には思えます。SATで高得点を出すためのクラスや講座は、ボーディングスクールのカリキュラムでは中心に置かれることは、絶対にありません。
「それは、生徒自身が考えること」とどの先生も思っているに違いありません。SATで高得点が取れるほどに、ボーディングスクールの生徒は、いろいろな教材に接しています。それらを自分で読みこなし、十分に書き、そして発表することで、SATのスコアーは自然に上がっていきます。
そうでなければ、なぜ中学校1年生の段階から、「原子爆弾は必然だったか、原子力のあり方はこれからの世界にどう影響を及ぼすか」などというテーマで授業を進行させないでしょう。
考えることの楽しさ、学ぶことへの興味、そしてそれらと自分とのかかわりという教育がボーディングスクールの基礎としてあるのではないかと私は思います。しかし、日本の教育と比べれば、ボーディングスクールの教育は、その範囲と深さに全国統一的な指針があるわけではないと思います。国語として英語の教科書を私はボーディングスクールで見たことがありません。もっぱら先生が教材などは提供します。
熱心に取り組む生徒は、独自のリサーチから、すばらしいレポートを作成し、発表もするでしょうが、熱心でない生徒は、レポートも上手にはできないかもしれません。それでも、自己のベストを追求する、それを誉める、チャレンジさせるという精神は、生徒の出来栄えで区別されることはありません。
日本式、ボーディングスクール式、どちらの教育が良い、悪いという基準ではなく、どちらの教育が生徒を伸ばすかという視点で留学を考えてみてください。

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