留学コンシェルジュ

#1 中学留学の問題点について

今までほぼ9年にわたって、小学生から考える中学、高校留学のメリットについてこのブログで述べてきました。メリットがある以上、デメリットもあるのが当然ですが、それについて、予防の意味で認識をしておく必要があると思い、その問題点について考えてみたいと思います。
低学年での留学の問題点の根源はおおよそ本人が社会的、精神的に未熟な状態で、自己アイデンティティがないままに親元から離れることにあると思います。日本の文化や社会習慣など、生活の基本常識を本来であれば親子で学ぶ期間に親元のみならず日本を離れるわけですから、親も我が子の社会的成長に不安を感じることでしょう。
この問題点の根をたとえば、通信教育などで日本を学ぶことで解決するものではないと思います。また、この問題を留学した本人が自発的に、自然消滅的に現地で解決することもないと思います。
私が学校訪問を勧めるのは、小学校の5-6年生から中学校にかけての留学生の保護者の皆さんにも留学の現場を知ってもらいたいからですが、家族全体で留学に取り組むことが留学する本人の自己確立に密接に結びつくからにほかなりません。
学校を訪問して決めるというのは、アメリカ人でボーディングスクールを目指している家族であれば、ごく当然のこととして考えられています。それが彼らの学校選びの
基本であることは間違えありません。
学校訪問は日本でも行われると思いますが、アメリカボーディングスクールのそれとは異なり、オープンハウスと呼ばれる団体での学校見学が多いように思います。学校が主催する入学試験はアメリカにはありませんので、学校側にとっても、出願するひとり一人の生徒をより良く知るためにも直接会うことは重要です。
親子でボーディングスクールを複数訪問することで、それぞれの学校に異なった印象を持つことは間違えありません。人と立地条件が違うのですから当たり前のことですが、それぞれの学校への違った印象こそが、親子で話し合う時間を多くし、結果として学校を訪問することが、留学する前から親子での勉強への取り組みや、留学する本人の未来プランを考える起点となるのではないかと思います。
つづく

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