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長所の活用方法 - ボーディングスクール留学

初等・中等教育機関への留学は、本人の意思というよりも家族の決定に基づくことが多いので、留学する本人の事前準備学習への積極的取り組みに欠ける傾向があると前日のブログで私は述べました。
子どもたちにとって、留学は未知への挑戦ですから、その不安要素が多々あります。また、日本での受験準備とちがい、そのための塾や個別指導システムも整っているとはいえません。このような環境のなかで、留学をする本人が「自主的」に毎日、必死で英単語を覚え、長文読解問題にチャレンジし、それに必要な英語文法を学ぶという絵に描いたような理想の生徒は現実的ではありません。
さて、前日の留学生の例に戻るのですが、彼女が中学校3年生の時に留学してから2年目、英語の成績が格段に伸びました。現地での寮生活にも驚異的な適応を見せます。それを支えたのは、英語学習への地道な努力というよりも、スポーツへの専心でした。
運動神経に恵まれた彼女は、英語というコミュニケーションの手段をスポーツを最大限、活用することで獲得していったのです。ソフトボール、バレーボールなどは、アメリカではメジャーではないので、日本からの留学生でもすぐに一軍で活躍できます。二軍よりも一軍でプレーすることや、チームのメンバーなどを良く理解して、自分が活躍できると思うスポーツ分野を選択することは、留学生が現地で生きていくうえでは、とても大切な能力ともいえます。
あえて、大きなハンディがある英語に正面から取り組んだとしても、圧倒的なボリュームと限られた時間のなかで自分が思ったように、成績を伸ばすことはとても難しいことです。それよりも、自分が本来持っているスポーツ、音楽、芸術などの素養を生かし、それを伸ばせる環境がボーディングスクールには整っています。その見事さを、これまで何度となく私はブログで紹介させていただきました。
ボーディングスクールの環境においては、全体的に欠点を修正するというやり方は行われていないように思います。日本のように、厳しい練習に耐えて自分の技量、技術を伸ばしていくという方法ではなく、良い所、得意なところをなるべく生かして伸ばしていくという方法です。
そうすることで、生徒たちのこころを活性化させ、その力を学習に振り向けるという方法です。
つづく

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