日曜コラム アメリカニューイングランド地方とロブスター
今月7日のアメリカのニューイングランド地方は、
東京とさして変わらないくらいの陽気でした。
ボストンから車で1時間、ニューハンプシャー州にある
エクセターアカデミーを訪問したときも防寒のための外套は
必要ないくらいの気候でした。
それから、一旦日本に帰国して、13日に再度ボストンに着き、
翌日エクセターアカデミーを訪問すると、一週間ほど前とは打って変わって、
ジャケットの上から薄手のダウンジャケットでは寒さがおさまりませんでした。
日本の自宅に電話すると、家内が
「そっちは寒波で大変でしょう。飛行機はちゃんと飛ぶかしら」だそうです。
学校訪問していると、昼間は長距離を車で移動しているか、学校見学ですから、
たえず動いています。夕方から夜にかけて、ホテルに戻っても、
食事の後は、すぐに寝てしまうことが多く、あまりテレビも見ないため、
現場の状況を日本の人たちが解説してくれるということがよくあります。
今回、あらためてアメリカの東海岸地方の厳しい寒さを体験しました。
空気がピーンと張りつめて、外に出ると体全体が冷たさに包まれる感じです。
晴れた日に、積もったばかりの粉雪が空中に風で噴き上げられると、
太陽に反射してキラキラと輝きます。乾燥していて、雪の微粒子が
溶けずに空中に舞いあがるのです。とても寒いのです。
冷蔵庫のなかにいるみたいでは済みません。
冷凍庫のなかにいるようなのです。
エクセターアカデミー見学の帰り、生徒との二人旅でしたが、
昼食をPier4(ピアー・フォー)というボストン郊外にある
著名なレストランで取りました。
このレストランはその名前のとおり、桟橋のように海に突き出した場所にあり、
ボストンの街が湾を隔てて遠望できます。
広々としたスペースに海を眺めながらシーフードを満喫できるので、
ボストンに行く人にはぜひお勧めの場所です。
水槽にはたくさんのロブスターが飼われています。
このロブスターがなんと27ドルで食べられるのです。
生徒と二人でクラムチャウダー、ボイルした丸ごとロブスター、
そしてフィッシュ&チップスを注文したのですが、
アメリカ料理にしては珍しく、とても美味でした。
特に、ロブスターは磯のかおりがして、絶品でした。
(余談ですが、このロブスター、ボイルされたまま出てきます。
専用のフォークやはさみも用意されますが、ウェイターさんに
さばいてもらうとおいしいところを余すところなく食べられます。)
外に雪がちらついてきました。少しまとまった雪になるようでした。
学校訪問はすべて終えたので、さっさとレンタカーを返して、
ホテルに戻り、二人で帰り支度をしました。
1月のなかば、カナダの学校を訪問予定ですが、
現地からの連絡では、「昨日は寒かった(-20°C)けど、
今日はマイルド(-4°C)よ」だそうです。
人はどこでも生きていけるものです。