ボーディングスクール留学 - 世のため人のための実践
ボーディングスクールではよく発展途上国へのツアーが組まれます。
日本の修学旅行という学年全体がツアーをするということはありません。
たいていの場合、引率の先生は2-3人でツアーグループは
数名から20名くらいです。
ツアーの目的は、現地で学校を作る手伝い、井戸を掘る手伝い、植林など
目的地で必要とされていることを支援するということになります。
これらのツアーは、おおよそ3週間ほどある春休み期間か、
夏休みに行われ、現地調査、活動報告など、参加者には宿題が与えらます。
ボーディングスクールは全校生徒数の平均が300名あまりと
日本の学校に比較してとても規模が小さいくなります。
規模が小さい分、全体としてのまとまりを彼らは重視します。
ツアーに関しては、単独学年ではなく全学年が対象となることが一般的です。
受験の準備で忙しい11年生(高校2年生)も、結果のでた12年生も、
寮生活に慣れ始めた9年生(中学校3年生)もみな参加できます。
ボーディングスクールが生徒に教えたいこと、
それはグローバルな世界で何が起こっているかを知ること、
その中でリーダーシップを発揮するためには何をすればいいかということ、
人に感謝される、人に感謝するために、
生徒たちは何ができるかということなどです。
ボーディングスクールの教育は、受験に気がねしません。
「受験があるから」ということは、生徒個人が考えるべきことで、
学校として生徒に教えたいことについては、ぶれません。
生徒一人ひとりに考えさせ、その結論を尊重します。
時々、生徒は自分が選択したことの重さにへこたれて、弱音を吐きます。
そんな時、アドバイザー(先生)、メンター(先輩)などは、
「誰も、完璧な人間なんていないさ、思い切って捨てること必要だ」などと
対等な人間としてのアドバイスをしますが、実行するのは、
生徒自身であって、それ以外の誰でもない。
それを、生徒に理解させるのも、ボーディングスクールのとても重要な教育です。
ボーディングスクールが生徒に最も教えたいこと、それは、
生徒たちがこれから生きていく社会にどのように対応するか、
その基本姿勢です。