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○ 日本の大学ボーディングスクール視察 スポーツ編

昨年の2月、筑波大学の助教である若い先生方と
ボーディングスクールのスポーツ教育について視察旅行をしました。
あれから、1年と4か月、彼らのボーディングスクールにおける
スポーツ教育が一つの冊子となって発表されました。
タイトルは「米国東海岸周辺地域のボーディングスクールにおける
スポーツ教育」の実態です。
日本ではあまり知られていないボーディングスクールのスポーツを
一般の人に知ってもらい、そこから学び日本のスポーツ界に
貢献することを目的とした視察の旅でした。
その考え方のみからすると、明治維新の日本のように、
先進国から貪欲に多くのものを吸収して、それらに追いつけ、
追い越せと若い人たちが一所懸命に日本のために努力している
様子を私は思い浮かべます。
私は通訳とガイドを兼ねて厳寒のアメリカ東海岸を昨年2月に彼らと
訪問したわけですが、確かにボーディングスクールのスポーツと教育は、
知れば知るほど、良くできていると思わざるを得ないところがあります。
たとえば、Willston Northamptonのデニス・グラブス校長は、下記のように言っています。
「ほとんどの生徒は、入学してくるときにほかの同学年の生徒といろいろな面で同じでありたいと希望している。そして親も自分の子どもがほかの生徒と比べて同じであってほしいという気持ちが強い。しかし、当校の教育の目的は、生徒一人ひとりがほかの生徒とは違うのだということを認識してもらうことにある。学校教育の一番重要な目的の一つは、生徒一人ひとりのユニークネス(独自性)を見つけることを助けることにある。
もう一つ、当校の学校教育の理念であり目的の一つで重要なものがある。それは生徒一人ひとりが自分にとっての人生における「成功」の定義をみつけることだ。
学校が人生の成功は何かという定義を決めるのではない。学校はあくまでも生徒一人ひとりが自分にとっての成功の定義を見つける手助けをするところである。
独自性の発見と成功定義の確立というテーマは、
言うことは簡単でも、それを実行することは、とても大変です。
私たちはこのことを一生涯かけて、
追及しているといっても過言ではありません。
この教育理念をスポーツの分野でも実践しているところが
ボーディングスクール教育の魅力です。
1年ぶりで会った彼らはとっても元気でした。
助教の一人は、すでに筑波大学から新潟の大学に移っていました。
このプロジェクトの中心である筑波大学講師の松田裕雄(やすお)さんは、
忙しく筑波と東京を行き来しています。
彼らの若い力が日本の中等教育のスポーツのあり方を改善する力に
なることを願ってやみません。
                                                            

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