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日曜コラム 大阪での学習

私は過去に大阪に2年間、単身赴任の経験があります。
それまでに何度か大阪には赴きましたが、ビジターで行くのと、
そこに住まってみるのでは、見えてくるものが全く違います。
かつての同僚が私に、「大阪はアメリカに似ている」と言いました。
その通りと思います。東京よりもストレートなもの言いが
その基本ではないかと思いますが、本来、それが好きな私は何ら抵抗なく、
すんなりこのグレートローカルシティーに馴染めました。
しかし、コンサルティング料金を「安うならん」と言われた時は、
とても悩みましたが、他のコンサルタントから、
「斉藤さん、あれは誰にでも言うのがこちらの習慣です」と言われた時は、
日本も広いと思いました。
週末はよく自転車で奈良や京都に出かけました。
法隆寺は4-5回訪問したと思います。
薬師寺、東大寺、室生寺、六波羅蜜寺、清水寺などを見て回りました。
関東と比較して、関西の史跡の多さに私はたいへん驚きました。
これらのお寺には、関東の一般のお寺と違って、お墓がありません。
しかし、時には墓標を見かけることもあったのですが、
梵語で書かれていて、安土桃山時代、江戸時代よりもより古い時代もの
であることは、素人の私でも感じられます。
それまでは、教科書をはじめとする書籍でしか見たことのない
仏像を寺というセッティングのなかで、金堂や大講堂において、
拝観することは、私にとって衝撃でした。
まず、複数の仏像が配置されている
それぞれの場所に理由があると思いました。
さらには、なぜこの場所に寺が建てられたのか、
そして、それぞれの建物は何を根拠に配置されたのか。
奈良時代の国立スクールとして、エリートを養成するための
施設が寺であったがゆえに、一般の墓地がこれらの寺にはありません。
「なるほど」と納得すると、当時の学僧たちが、大講堂を歩き回る、
あるいは走りまわるその情景を私は彷彿しました。
その「想像」が自分でも楽しく、あるいは驚きでした。
春から夏、そして秋口まで自転車で40キロほどの大和路を
のんびり散策気分で走りました。
学生のころは、「日本史」が大嫌いだった私ですが、
もったいないことをしたと今では思っています。
これほど面白いものはないということが解ったからです。
年代順に事実を追いかけて、正確に記憶することは、強制されると
とても単調でやっていられませんが、「なぜ」と興味を持ち始めると、
これほどわくわくすることはありません。まして、その痕跡のみならず、
歴史そのものが目撃できるわけですから。
大阪での2年間で私は、学ぶということの楽しさを実感したと思います。

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