留学コンシェルジュ

#3 ジュニアボーディングスクール、その学校文化

<5月2日のブログに続きます>
中学生の時に留学することのメリットは、英語力の早期習得だけではありません。その他のメリット、そして注意すべきデメリットにつて考えてみたいと思います。
アメリカの社会と文化に中学生の時から接することによって、留学生は生活の基本を学んでいきます。例えば、貸し借りは、相手に都合良くできているのでしないこと、自己主張を明確にしないと相手に自分の意思が通じないことなどです。
この二つに共通していることは、欧米においては気遣いという意識が日本よりもかなり薄いことです。
借りたものを返すというのは、世界の常識と言えますが、アメリカのボーディングスクールという社会においては、借りた側に都合よく考えるということが成り立っているようです。「『返して』と言われないので、使わないのかと思った」という理屈が成り立ってしまうほどに、欧米においては気遣いという思いやりの気持ちが薄いと思います。
日本の現代語でいえば、「空気読めない」ということになりますが、アメリカの10代の生徒の社会においては、相手の気持ちを考えるのではなく、言葉によるコミュニケーションがより重視されるといえます。
借りたものが返ってこなかったら、「いつまでに返して」と言えば、それを反故にすることはないでしょう。もし、それでも返ってこなければ、もう一度返してというのがボーディングスクールの学校生活の常識と言えそうです。
このことは、学校の授業でも言えます。日本であれば、授業では全く発言をしなくても、定期テストの結果が良ければ、評価されますが、ボーディングスクールにおいては、授業時間内のパフォーマンスも評価の対象となります。
自分が思っていることは、惜しみなく伝える、発表するというのは、ボーディングスクールの文化として根付いているといえるでしょう。
つづく

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