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日曜コラム 日本の夏、夏休み

二年ぶりに東北自動車道を五百キロ走り、目に飛び込んできた日本の自然。
ここ数年、海外を良く走るせいもあって、
日本の夏のむせ返るようなこんもりとした緑の森に、
海外の植生の違いがとても印象的です。
とにかく、日本のような鬱蒼とした森、
林などは私のいく英語圏の国々の夏では見られません。
日本では、夏になると、森、林だけでなく、空き地などの放っておかれる場所は、
人が入り込む余地がないほどに植物が伸び放題になります。
気温と湿度が高く、雨も良く降る日本ですから、
夏の自然の騒然さは、英語圏の国々とはとっても違います。
常夏といわれるハワイや、アメリカ西海岸に行っていた生徒や家族が
日本に夏の時期、日本に帰ってくると、一番初めに「暑い」と例外なくいいます。
日本の夏は、世界の中でも特別なものなのかもしれません。
私は日本の豊かすぎる夏がとても好きです。
最近は、地球温暖化ということで、夏の高温化が言われていますが、
人々の不安をよそに、自然の植物や動物は夏に活動を最大化します。
私のよく行くアメリカ東、西海岸、ニュージーランドの南島、北島などは、
日本と比べると夏がとても静かです。日本のようにむし暑くはありません。
また、草木の密度や成長度合いが日本よりもゆっくりしているように思います。
人々がまばらで、蝉の声なども日本のようにうるさくない。
子どもたちが、蝉やトンボなどを網をもって追っかける様子を
見たことはありません。
「人口密度が違うのだからあたりまえ」といわれれば、その通りですが、
植物が成長する絶好の機会に雨が良く降り、なおかつ太陽もさんさんと
降り注ぐこの日本の夏の自然のにぎわいは、外に出る機会が多くなれば
多くなるほど、自然の恵みの多い国であることを認識させられます。
岩手は家内の実家があるので、今まで数十回は来ています。
そのなかで、今回ほど自動車道から眺められる自然の景色に
刺激をうけたことはありません。
東北自動車道を北上するにしたがい、人家がまばらになり、
自然で満たされています。
車道から見えるどの山も、もこもことした厚手の「毛皮」のような
みどりです。それが日々成長し、大地の地肌はすっぽりと
色とりどりのみどりの厚い絨毯に覆われています。
平地でも、人が手をつけていないところは、
緑の植物にびっしりと覆われています。
暑い暑い日本の夏ですが、梅雨とのコンビネーションで、
多彩な様相を見せてくれます。
関東よりも涼しく、エアコンのないつかの間の日常と、
豊富な自然を満喫した東北での四日間の夏休みは
あっという間に終わりました。

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