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ボーディングスクール - 教師と生徒の関係

ボーディングスクールでの先生の仕事はトリプル・スレットと呼ばれ、その内容と量が一般の教職と比較して多いとされています。スレットとは、「脅す」という意味です。就職する側からすると、ただ教えるのみでなく、スポーツを指導すること、寮で何らかの役割を担うという三つの責任がなんとも、驚くべき「脅威」であるということです。三重の責任を負いたくない人は、ボーディングスクールの教師にはなれないということです。
ボーディングスクールでは一般に半分以上の先生が学校のキャンパスで生活しています。校長先生の住居は、アメリカ大統領がホワイトハウスに居住するのと同様に、キャンパス内の公邸に住みます。余談ですが、テンスクールズの一つ、Choate Rosemary Hallの旧校長公邸(Sally Hart Lodge)は、80年以上にわたりその責を担ってきた建物ですが、現在はこの学校を訪れる人のためのホテルになっています。とても広い家で、客間は7室、朝食付きで平日レート$160、週末レート$180です。
校長はいろいろな機会を利用して、生徒を自宅に呼びます。スポーツチームが優勝した時、定期演奏会や演劇が終了した時、学期末の成績優秀者の発表、ほか功労賞などの後は、その主役の生徒たちは、校長先生宅で夕食やクッキーなどのおもてなしを受けます。もちろん、このような機会には校長先生の奥さんが活躍します。ボーディングスクールの校長は、学校の総責任者として、生徒募集のみならず、既存の生徒たちとの交流を通じて、彼らの現実を知るという作業をしっかりとこなす人が多いのです。
ボーディングスクールを訪問し、先生と話すと、彼らの多くが、「私は家族とともに、キャンパスに住んでいるから、生徒は大いに質問してほしい」と言います。この先生と生徒の密着度がボーディングスクールの大きな特徴です。その文化形成の根底には、リベラルアートの精神、すなわち、教えることを愛し、子どもたちを愛するということの実践があると私は思います。
ボーディングスクールに就職する先生は、それが持つ独特の教育文化の明確な肯定者なのだと思います。ボーディングスクールでの教育は教室のなかだけで行われるものではありません。そこで学ぶ生徒たちは、知識だけでなく、人間としての生きる力、リーダーシップ、芸術特性、スポーツ特性も十分に伸ばす機会を与えられます。生徒たちは、与えられた機会を活用する術をもちろん、学習しなければなりません。
日本からの留学生は、質問をするタイミングや内容を習得することに、かなりの時間をかけるわけです。しかし、彼らの若さと、すなおさはボーディングスクール文化を拒否するものではありません。同じ屋根の下で暮らす人々から、教育を授かるという概念は、私たち日本人の「寺子屋」的精神にも通じる教師と生徒の親密さがあるのではないかと思います。

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