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私立中高一貫校での風景 - ニュージーランド

24日、St. Matthews Collegiateでの風景、ミセス・ホズワースの
クラス訪問に生徒全員が起立するということに、私は「安心」を感じます。
無理やりやらされていると感じる生徒がいるかもしれませんが、
「起立」が成り立つクラスに「すごいなぁ、いいなぁ」と単純に感動します。
25日はネピアー近郊、ハブロックノースにあるIona Collegeを訪問し、
St. Matthews同様、そこで学ぶ生徒たちの愛想の良さや、笑顔に
ほっとするのです。
St. MatthewsはYear7(日本の小6)からYear13(日本の高3)までの
中高一貫校ですが、総生徒数335人です。Iona Collegeも同様の学校ですが、
総生徒数257人で、留学生の受け入れはYear9(日本の中学校2年生13歳)からです。
アメリカ、カナダのボーディングスクールを調査し、訪問してきた私にとって、
ニュージーランドのこのような私立の伝統を持ちながら、
国の教育支援を受けている学校はその運営について不思議に感じるのです。
アメリカ、カナダの場合、経営の立ち行かなくなった私立学校はつぶれます。
国も州も私立学校を税金を使って救済することはありません。
私の知る範囲でも過去、30年間にアメリカ、カナダで10校あまりの学校が
閉鎖されました。そして、データで知る限りですが、
ベトナム戦争以前に100校以上あったミリタリースクールは、
今その数を三分の一以下に減らしています。
しかし、ニュージーランドでは中学・高校の統合学校や
純粋私立校の閉鎖はないといいます。
おそらく、学校が立ち行かなくなる前に、国が税金を使って
立て直しに着手するのだと思います。
故に、多くの私立として始まった学校が統合学校(Integrated School)
として存続しているのです。
北米では、アドミッションオフィスの担当者は、生徒数を増やすことが
使命であり、その実績を残した人は、次の学校へと昇進を果たすのが、
ごく当り前です。
生徒数が増えれば、寮や教室を増やすといった設備投資をして、
有能な先生も雇い、学校を質、量面から拡大してゆくのは
自然なことです。
もちろん、学校を大きく拡大せず、独自の理念を貫く少人数制の
学校も北米にはありますが、それほど数が多くはありません。
ニュージーランドの中高一貫校は、私の知る限りでは
生徒数拡大に躍起になってはいません。
アメリカのボーディングスクールのように、どこか工事中という
状況もここニュージーランドでは見られません。
そして、何十年も前の躾を今でも昔と変わらず、生徒に教え、
生徒もそれに反発することもなく、学校が回転してゆきます。
北米とニュージーランドでは明らかに税金の使い道が違うと思います。
それがそれぞれの国の国民性でもあるのでしょう。
はたして、日本はどうなのかと思います。
潰れる私立中学・高校というのはあるのでしょうか。
経営難に陥った私立を日本の国はどこまで救うのでしょうか。
国が救うから良い、救わないから悪いとは言いません。
それぞれの国にはそれぞれのベストなやり方があるはずです。
ネピアー近郊のテマタピークスに今日、車で登ってみて、
私はこの国の持つとてもシンプルな発想に驚いています。
つづく

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