留学コンシェルジュ

教育のグランドデザイン―2

北半球の国々に留学している生徒が帰国し始め、南半球の生徒たちは
第1学期の成績結果が報告される時期です。
ニュージーランドに1月渡航した生徒たちは、今が「留学初期」に見られる
混沌状態の真最中です。それにどのように対応するか、お母さんの力が
問われる時期でもあります。
あるお母さんとの会話です。
「グランドデザインなんてとんでもない、とにかくね、私の週末は、
あの子からのとりとめもない話を繰り返し何時間も
聞かなきゃいけないんです。
もー、ほんとに私も暗い気分になりますよ。
でも、斉藤さんおっしゃったでしょ、途中で帰る子って100人に一人か
二人だって。うちの子大丈夫かしら・・・」
―日本で普通に学校に行き、自分で望んで留学した子で帰ってきた人は
ゼロです。
「じゃ、大丈夫ってことでしょ、ねっ、斉藤さん、そうでしょう」
―そうですよ。大丈夫です。絶対といってもいい。
先生からのコメントで、本人は自分の英語力に自信が持てず、質問もしないし、
クラスで発言もないといっています。
「それでもいいですよ。まだ無理でしょ、質問しようにもできないですよ。
斉藤さん、あの子、2年目留学するかしら・・・」
―絶対しますよ。日本に帰ってどうするんですか。
「私は、先のことなんか、考えられない。とにかく、日曜日のスカイプで
くたくたですよ。話すこともなくなるし、それでも話をつなげる大変さ、
ほんと、疲れるんです。」
―本人は考えていますよ。来年のこと。自分で望んで行ったんですから。
「そうですよね。」
―私の息子は、勉強は嫌いでしたが、
母親にさえほとんど電話もしませんでした。昔の私なら、
自分で望んでいったのに、ぐずぐず言うなといってしまいそうです。
お母さんはそんな気持ちになりませんか。
「うーん、それはないです。でもね、日本にいたら、怒ってたでしょうね。
成績を見ては、こんな成績でどうする、あんた何考えてんのなんて、
言ってるでしょうね。でもね、あの子はニュージーランドで、今、
自分なりにやっているんです。怒れませんよ。」
―やっぱり、お母さんですね。ストレートに意見をいっても、
しっかり本人と面と向かっているところがすごいと思います。
「日本にいたときより、あの子との会話は増えました。また、日曜に
今週はなにがあったのってあの子との話を始めるんです。
斉藤さん、英語ってどうしたら一番早く話せますか。
私も留学したくなりました。」
―・・・。場数を踏むことだと思います。通じたという喜びを増やすこと。
そうすれば、英語に対する恐怖心がなくなります。それが原点です。
教育のグランドデザインというと、合理的な進学プランとそのための
学習実践が頭に浮かぶかもしれませんが、戻ってくるところは、
親子の信頼です。その絆がないことには、いくら壮大な計画を立てても、
本人が実行できません。要するにデザインを話し合うテーブルにつけません。
それでは、せっかくの計画も絵に描いた餅になってしまいます。
グランドデザインは、時間をかけて親子で作り上げてゆくもの
ではないでしょうか。
その基盤を作ることが、私の仕事であると、思っています。

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