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ボーディングスクールの入学難易度

ボーディングスクールの入学難易度を予測することは、日本の中学、高校の受験のようにはいきません。ランク4と5のESLのないボーディングスクールは100名から300名程度の受け入れ生徒数に対して、少なくても千数百の出願があります。テンスクールズのトップ校であるエクセターやアンドーバーの万単位の出願数は例外としてもその倍率は100を超すことも十分に考えられます。
人種のバランスを考える時、日本人出願者はアジアのなかでもかなり低いのでその分有利と言えますが、中国、韓国、ベトナムなどからの出願者はボーディングスクールをよく研究していて、準備周到な生徒も多いので、学力勝負の日本人留学生は近年、決して有利とはいえなくなっています。
ランク4,5のアメリカ人にとっても難関ボーディングスクールのみならず、ランク3のESL付きボーディングスクールもアジア人留学生が入学難易度を上げる傾向はこれからも続くと思われます。
一例をあげると、15年くらい前はESLが充実し、英語力のない留学生も受け入れていたニューヨーク州のトロイという古い町の丘の上にある女子校、Emma Willard Schoolは、今ではESLは廃止され、中国人志願者のTOEFLはおそらく100点を超えると思われます。中国の隆盛とこの学校の入学難易度の向上は同調しているように思います。
Emma Willard Schoolの入学難易度の向上がランク3の多くの学校に当てはまるわけではありませんが、ボーディングスクールが生き残りをかけて、国際マーケットを目指していることは間違えなく、これからランク3から4に昇格するボーディングスクールは、Emma Willard Schoolをお手本としていくことでしょう。
ESLクラスがあってもTOEFLを要求するボーディングスクールも多くなってきました。TOEFLは大学受験のために作られたアメリカ版英語試験ですが、その運用はボーディングスクールレベルまで確実に下がってきているといえるでしょう。インタビューをうまくこなすことで、TOEFL点数は10点くらい加算されると思いますが、バランスのとれた英語力を身に着けることは、ボーディングスクール入試においては必須です。
中学、高校時代のボーディングスクール留学は、理想的には入学の1年半前くらいからの準備をします。そして、学校の選定に関しては、自分の学力だけでなく、学校の立地条件や内容などが自分に合っているかどうかで第一志望校を決める、すなわち学校訪問を重視することをお勧めします。

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