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クライストチャーチ、23日-善意のシステム

ライフラインが確保できずにクライストチャーチ市内で夜を
明かした人は1000人以上いると思います。
私たち、ホテルの滞在者10人あまりは朝8時ころに召集され、
シビル・ディフェンス(CD:人民保護団体)によりウェリントンに移送されると
ホテルのマネージャーから告げられました。訪問者がそのまま
クライストチャーチに居残ることはできないとのことでした。
たくさんの人が罹災したなかで、「何かできないか」と考えたのですが、
何もできませんでした。すみません。
被災者登録のため、バーンサイド高校にゆきました。
パスポート、お金、貴重品などすべてをホテルに置いたまま、
ロックアウトされるといった状況が当たり前のなかで、
私たちは恵まれていました。
被災者登録をすませ、空港に向かい、軍用機C130ハーキュリーズで
ウェリントンに移動、NZAirの特別便で午前1時ころに
オークランドに到着しました。
只今、午前4時40分、成田行きのNZ便を待っています。
地震直後の恐怖心はおさまりました。そして、この国ではなんと
善意のシステムが合理的に機能するのだろうと感心しています。
クライストチャーチでの被災者登録は下記の項目がありました。
・accomodation(住居に困っている人)
・flight(航空機を利用したい人)
・missing people(行方不明者を探している人)
・money(お金のない人)
・food(食べ物)
何で困っているかを明確にし、それぞれの目的に合わせたアドバイスをし、
それを書面に落とします。
「この書類を大切にね。どこでも必ず見せるのよ。」
CDスタッフはみな親切であり、親身です。
「ホテルに戻ることはできないし、これからどうしよう」という被災した人の
こころを理解して、アクションを起こしてくれます。
黄色の蛍光色、CD(civil defence:人民保護)の腕章、チョッキをつけた人は
高校生から老人までいますが、それぞれが頼もしく、良く機能していました。
「善意」という言葉が浮かんできます。
これがすべてだと思いました。
身の回りのすべてを失くしてしまった人たちにあげられるもの、
善意以外のなんでしょうか。
この国ではそれが、当たり前に、合理的かつシステマティックに、
表現されることに私は大変感動し、感謝しています。
クライストチャーチ、ウェリントン、そしてオークランド、行く先々で
赤十字が待ち構えていて、それぞれ新たに登録書を記入するのは、
それぞれの被災者をトラックして、安否確認をフォローするためのようです。
赤の十字のある書類は、「水戸黄門の印籠」でした。
オークランドでは、日本語の話せるCDが丁寧に私たちの世話を
真夜中にもかかわらず、やいてくれました。
食品会社の職員さんだそうです。
普段、普通に生活している人が、CDの腕章やチョッキをつけたとたんに
人助けモードに即切り換えられるNZの人々に感涙の念を持って
感謝しています。
現地にいながら、罹災した人達の現状をあまり正確にお伝えできず、
すみません。しかし、私はおそらく人生で二度とない経験をして、
自分が行っている仕事の意義を再確認しました。
人の良心や善意という意識は、グローバルであり、
それを信じて生きたいという勇気と自信、
私たちがやっていることはそれゆえに価値があるのだと思います。

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