留学コンシェルジュ

いつごろから準備を始めるか2-ボーディングスクール(アメリカ編)

(前日のブログより続きます)
★ 留学実行年の前年10月~12月学校訪問
学校訪問は必須ではありません。しかし、自分に合った学校を家族で選ぶということと、大学進学も視野にいれた、「納得する留学」を実現させるために私はボーディングスクール留学を希望するご家族には学校訪問をお勧めしています。期間はおおよそ1週間、訪問校は6校程度です。午前1校、午後1校に移動時間を考え、実質3-4日で学校訪問を終了するようにスケジュールを組みます。飛行機は乗り継ぎ時間とルートに注意して、学校訪問時に心身ともに良い状態で望みます。陸路移動はレンタカーが便利で費用的にもメリットがあります。もちろんハイヤー、リムジンなどのチャーターも可能です。
なお、学校訪問ができない場合、ボーディングスクールのレベルにかかわらず、電話、スカイプなどを利用して志願者本人と話すことになります。志願者およびその家族が学校のことをさまざまな角度から知りたいのと同様に、受け入れる学校も志願者とその家族のことをいろいろと知りたがるわけです。親の意見については私が志願先学校に説明することが可能ですが、本人のことを私が説明するのは理にかなっていません。世界のいずれの学校でも、年齢を問わず「なぜ本校で勉強したいのですか」という質問に、答えうるのはそこで学ぶ本人であることは間違えありません。
学校訪問はレベル5、4の学校を除けば、電話やメール等で予約が可能です。出願する本人の名前、住所、連絡先などの基本情報を伝えればおおよその学校が訪問予約を受け付けてくれます。願書の締め切りは1月31日がアメリカボーディングスクールの基本ですが、訪問時に願書が提出されていなくても学校への訪問は多くの学校で可能です。しかし、私はなるべく学校訪問時に出願書類を完成させ、3月10日の合否の発表を待つようにしています。
★ 第一志望校の決定と合格交渉
訪問が終わりホテルで取る食事は同行する親御さんも私も「ホッと一息」です。秋の美しい紅葉をのんびりと眺めるまもなく、あるいはすでに冬が始まり、降雪に見舞われるなか雪と戦いながらの訪問もありますが、とにかく良く走り、よく乗り、よく移動しているうちにあっというまに1週間が過ぎてゆきます。
本人の意見、そして親の意見を総合して、どの学校を第一志望にするか、どの学校を次に押さえるかなどを合格の可能性を検討しながら話をまとめ、その意見に基づき私は学校との合格の交渉に入ります。すべての場合に第一志望のチャレンジ校合格と行かないのは日本の中学、高校受験と同じです。しかし、たとえチャレンジ校に合格しなくても、留学を断念したり、あるいは留学そのものがうまく行かなかったという例はほとんどありません。子どもたちの生きる力はそれほどに軟弱なものではないと私は思っています。

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