日曜コラム スポーツの力
冬季オリンピックが終わります。
日本人選手の獲得メダル数か過去最高だそうで、
その活躍に日本中が湧きました。
レジェンドと呼ばれた人、怪我から見事に復活した人、
予想通りの結果を出した人、期待に答えられずに涙した人、
スポーツは私たちの生活にたくさんの元気や希望を提供しています。
そして、アスリートたちは4年後を目指してすでに
活動を開始していることでしょう。
自身の例で恐縮ですが、少しばかりスポーツに興味があります。
朝の公園での運動と竹刀の素振り、昼の皇居周回ジョギング、
夜の剣道形の一人稽古、そして週末の剣道とテニスなど
ある程度、体を動かすルーティーンに慣れてくると、
それを行わないとどうも体がキレないと感じます。
出張などで数日体を動かさずに、剣道の稽古に臨むと、
思ったように竹刀が振れません。
隔週で行っているテニスも、雨や週末の都合などで、
間隔が空くと、無理な姿勢での打球が多くなり、
ミスに苛立ってしまうことが多くなります。
そのさなかにいる時は、ミスの原因を冷静に理解できず
さらにこころだけが熱くなって悪いパターンに入ります。
その度に、小さな自分を感じ、世界のトップアスリートたちの
努力とその精神に敬意を表します。
スポーツの持っている人を感動させる潜在的な力、
あの芸術的なトップアスリートたちのパワー、表現力など、
一連の動作の根底にある精神と体の融合力は、
人類の特権的財産かもしれません。
メダルを取った人のインタビューを聞いていると、
あれだけの大舞台にも関わらず、殆どの人たちが、
試合を「楽しかった」、「楽しめた」といいます。
スポーツの「根性」もだいぶ変化してきたようです。
コーチ、監督からの指示どおりに動くことが求められると
スポーツの専門家から幾度か聞いたことがあるのですが、
冬季オリンピックを見ている限り、選手たちの主体性や
自助努力といった意識の高さに目を見張ります。
日本のスポーツの世界もそのスタンダードはグローバル化していて、
選手たちの精神が高揚され、その結果が冬季オリンピックで
開花したというのは、はなはだ楽観的かもしれませんが、
この続きを2年後、東京で見ることができるのは、
希望であると思います。