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「知」は海を渡って来る-その4:アウトバウンド

欧米から見ると極東(ファーイースト)の地からさらに海を隔てた場所にある
日本は、地理的条件により外から文化を取り入れても、
流れ出てゆくところがありません。そこで止まってしまいます。
そして、独自の展開をします。
古来、外へは一所懸命に新たな情報を取りに行きますが、創造的で斬新な情報発信が少ないというのも日本の社会と文化の特性であると私は思います。
しかし、今世界で認められている日本発信の文化がいくつかあります。
筆頭は日本食レストラン。店舗の数ではチャイニーズには及ばないでしょうが、
スシやテンプーラなど欧米文化に根付いています。
そして、欧米のみならずアジアでも人気なのがアニメです。
海外の10代の子どものアニメファンは決して珍しくはありません。
そのほか、空手、柔道などの武道も日本で発し世界の武道になりました。
余談ですがさすがに、英語圏では剣道は柔道のようには伸びませんでした。
日本人でもどこで勝負がついているのかわからないジャッジの特異性や、
礼に始まり礼に終わるという独特の精神、そして防具など他のスポーツと比べて
装備の特殊性もあるでしょう。
日本の剣道の指導的立場にある先生方があえて、「武士の精神」を
柔道のように海外にオープンにしなかったともいわれるようですが、
海外の人々が興味を持てば、自然に広がるものであると思います。
本題に戻ります。
海外を目指す若者が減っているという現実があるといわれていますが、
私は意識レベルにおいては、決してそう思ってはいません。
むしろ、「このような社会だから、海外を目指すのだ」と確信しています。
30年間、留学コンサルタントをやってきて、私は親の教育意識の変化を
実感しています。be yourself、make a difference、be specialという意識を
持つお父さん、お母さんが社会の底辺で着実に増えていると思います。
一方では「知は海を渡ってくる」という概念も日本の社会に定着しています。
先日のブログで述べましたが、英語教育をこれほど熱心に行なっているのに、
英語を使えないという現状が「教育の受身性」を語っていると思います。
より能動的に、より便利な道具として、より楽しく英語は学べると
私は確信します。実際、10代の子どもたちはサバイバルレベルの英語であれば、
誰でも半年ほどで身につけることができます。
受身的教育は変えられるべきであると私は思っています。
なぜなら時代のニーズに合わないからです。
そして、その選択をするのは親と子どもすなわち家族という
ユニットであると思います。
家族単位の自己選択、自己責任という考え方が機動力と合理性がある
のではないでしょうか。

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