中学・高校生 - 留学のための英語学習
中学生、高校生の留学で最も求められる英語力は読む力と書く力です。
いわゆる英会話は、面接、電話インタビューなどで必要な時は、
受け答えのトレーニングを生徒にしますが、生活に必要な英語会話は、
「現地に行って自分で習得してください」と本人にも、親にも説明しています。
中・高生に英語を教えていて私が感じることは、
英語の構造理解に対する知識が不徹底ということです。
SV、SVO、SVC(あとの2文型は頻度数が多くないので省略します)が
どんな意味を持ち、それを理解することがどうして大切かをまず、
生徒に理解させます。たとえて言えば、
文型構造の理解は人でいえば「骨格」であり、家屋でいえば「梁」に相当します。
骨組みがしっかりしていなければ、人ならちょっと太っただけで、
家屋なら家具や調度が少し増えただけで、つぶれてしまいます。
「でも、英語を聞けて話せないと留学生活そのものがなりたたないのでは」
と今まで、たくさんの本人やご両親からの質問を受けました。
「英語が話せなくても、食事はできます。トイレにも行けます。
みんなのまねをして、同じように行動もできます。
しかし、勉強はだれも代わりにやってくれません。」
というのが私の答えです。
読んで書くことは英語圏での学習においては日本よりもはるかに頻度数が高く、
先生の重要度も高いと私は思っています。
覚えたことを正確に再生できるかどうかが問われる学習でなく、
それを応用したり、自分の考えを加えたりとう学習が中心となる留学では、
たくさん読まされ、たくさん書かされます。
それが10代の留学生のまず初めの越えるべき難関となります。
つづく