留学という選択肢
これからの世の中、選択の自由はより拡大する傾向にあると思いますが、
それを選択する方法や決断の要素が、
教育のなかに盛り込まれ、教えられるかどうかは疑問です。
例えば、英語力ですが、高校生までに求められているそれと、
社会に出てから求められる英語を使う力はとうてい同じとは思えません。
英語を日常で使う立場から考えると、
高校までの英語教育は、読むことがすべてのようにも思えます。
ライティング、スピーキング、リスニングという分野はありますが、
なにを書き、話し、聞くかということが残念ながら
学ぶ生徒たちに積極的な興味を抱かせるものとは言えません。
一言でいえば、つまらなく、単調で、受験というゴールが達成できれば、
そこで御用済みになるような知識に思えてなりません。
留学が子育てのなかで、より大きな選択肢になればいいと思います。
今までは留学といえば、18歳を過ぎて、自我が確立してから
というのが一般的でしたが、これからは高校、中学時代での
1か月から1年留学くらいまでの留学もより盛んになっていくことでしょう。
小学校のうちから、サマーキャンプなどで海外の一人暮らしを
2-3週間体験させることも子どもたちにとって大きな刺激と
自己啓発になると思います。
親が海外に少しだけ目を向ければ、サマースクールや短期の研修は、
十分に可能なことです。
短期でプログラムが終わるため、長期の留学と比べると、
親子ともに精神的負担もそれほど大きくありません。
受験用の英語学習の選択肢よりも、使う英語の必要性を実感できる
留学を通じての英語学習のほうが、それを学ぶ子どもたちにとって、
好奇心を刺激することは明らかです。
それを更に伸ばすかどうかという発展形の考え方ができるところに
短期であっても留学のメリットはあります。
これからの時代、受け身になるよりも、能動的に組み立てていく方が、
子どもたちの未来を拓くことができるのではないでしょうか。