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日曜コラム ボーディングスクールのリビジットデイ

4月は日本の新学期が始まる月ですが、アメリカボーディングスクールでは
この月に9月の新学期に向けて、進学校を決める月です
合格した生徒を招いて1日体験入学をする日、
リビジットデイは4月に設定されます
入学候補者たちは、自分が学ぶにふさわしい学校かを決めるべくリビジットデイに
合格校を訪問し、既存の生徒たちと交流し、先生に自分の疑問をぶつけ、
昼食を吟味し、施設を再確認し、自分がやりたいことが出来る学校かを
この日に再度確認します
日本の私立高校にはないこのボーディングスクールの慣習に
日本とアメリカの私立中等教育の在り方の根本的な違いを感じます
リビジットデイは、訪問者、受け入れ側が緊張すると発想するのは
日本人的学校観で、アメリカ人は、特に受け入れ学校メンバーは
もろ手をあげてビジターを歓迎し、母校の自慢に終始します
そこには、やがて来たる受験勉強に対するいわゆる受験生的悲壮観はなく
新入候補生は、自らの好奇心と可能性に対する挑戦を
訪問校がどのように受け止めるかという
極めて楽観的、積極的な意識でリビジットデイに臨みます
なぜそのように積極的になれるかというと、結局、
「自分探し」という教育の目的を共有できるからではないかと思います
教育は誰のためでもない自分自身のために行うものです
では、自分自身は何のために教育を追求するのかということですが
それは成りたい自分を探すためではないでしょうか
教える側も教えられる側もお互いに未知なるものを追求するという
意識を共有できるから、おそらくボーディングスクールは日本的に
考えれば法外ともいえる授業料でありながら、
世界中から生徒を集めることに成功しているのだと思います
リビジットデイの習慣、日本の私立中学、高校でも行う学校が
近い将来出ることを期待したいと思います

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