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迷える中学生たち - 留学の効用

親が焦り子が迷う、そんな悩みを持っているご家族はとても多いと思います。
親が焦るのは、一言でいえば受験対策です。
小学生であれば、中学受験、中学生であれば高校受験です。
あまりにも勉強をしないわが子に対して、「そんなことでは・・・」と焦ります。
「・・・」がとても多様であることが問題です。
すなわち、学習不足への不安は、やがて学校選択への不安と結びつき、
それがわが子の人生への不安と拡大していきます。
わが子の人生にまで発展してしまった親の焦燥は、
波状攻撃的に親の意識に襲い掛かり、「勉強しなさい」と言わないでは
いられない精神状態を作り、子どもはそれをブロックする手段として、
無条件ともいえる感情的反発を繰り返すようになります。
いわゆる反抗期です。
このような悩める親子にとって、留学はお互いの主張を満たす折衷案として
受け入れられる場合があります。
親にとっては、より厳しい学習状況のなかに本人を置けば、
勉強するようになるだろうということに賭けてみようということであり、
子どもにしてみれば、親から離れることで自立の道を歩めるというわけです。
問題は留学そのものではなくて、親子関係であるわけですが、
教育の選択肢を日本でなくて世界に向けることで、親も子も今まで
全く見えていなかった別世界を留学がもたらしてくれることがあります。
その根本は、子どもの生きる力への認識であり、
親のわが子を思う愛情の「勉強しなさい」ということではない表現です。
留学の効用、特にボーディングスクールでの教育でいえることは、
そこでは、生徒は一人ひとりが尊重され、授業では、個人が自分の考えを
述べることが中心となり、自分で考え、調べるという作業を通じて、
生徒たちが納得できるような勉強方法が取られているということです。
この手法が、日本からの悩みを持った子どもたちを救うかどうか。
その答えは、彼らが今まで愛されて育ってきたかどうかにかかっています。
すなわち、反抗期が一生続くなどということはなく、
親の愛が本当にわが子の生来を憂うものであるならば、
子どもは、その愛の真の意味を理解することができるからです。
子どもたちは10代半ばでありながら、言葉の通じない世界で、
生きていくために必死で努力を続けます。
その努力は、学習だけとは到底言えるものではありません。
人間関係、コミュニケーション、自己表現など、自室に閉じこもっていることは
ボーディングスクールでは許されず、留学生たちは好むと好まざるとに
かかわらず、精神世界の冒険を余儀なくされます。
そのような努力をしているわが子に勉強しなさいという親はいません。
迷える子どもたちに、留学という機会を親が考える、
その参考にしていただければ幸いです。

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