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トップ校の入学難易度―ニュージーランド留学

<前日のブログに続きます>
ニュージーランドの人口は、459万人(ウィキペデア情報)、その面積はおおよそ27万平方キロで日本の約38万平方キロと比較すると7割程度ですが、人口は日本の4%もありません。
赤道を中心とするとちょうど対照的な緯度にある日本とニュージーランドですが、その気候は四季を通じて日本よりも寒暖の差が少なく、乾燥していてカリフォルニアのようにとても住みやすいところのように思います。
ニュージーランドで唯一100万人を超える人口のオークランドにある中学、高校85校のうち、NCEA得点ランクがトップのSt. Cuthbert’s College(97.9)、3位のDiocesan School for Girls(95.6)、そして13位のEpsom Girls Grammar School(86.2)の3校を今回訪問しましたが、その入学難易度をアメリカボーディングスクールのトップ校、テンスクールズと比較検討しながら考えてみたいと思います。
英語力を示すテストについて
テンスクールズに入学するためにはTOEFLで90点以上は必須となります。すなわち、英語を話せるだけでなく、読み、書きのレベルでもほぼ現地の生徒と同等の力を持っていることが求められます。
ニュージーランドのトップ校への入学で英語力を示すTOEFLやIELTSのスコアの提出は必要ありません。ニュージーランドでは、入学に必要な英語力は、ESOL教師、あるいはアドミッションの担当者によるインタビュー(面接)と各学校が志願者に対して行う簡単な読解、筆記テストによって判定されます。
より具体的に英語力を考えると、英検2級程度と思われます。学校生活では、先生の指示が理解できて、寮生活やホームステイでも困らない程度の基礎的な英語力です。テンスクールズでは必須の授業でのディスカッションや質疑応答に対応できるほどの英語力は必要ないでしょう。
学業成績について
テンスクールズに出願する生徒の自国での成績が5段階評価で考えれば最低でも4以上であるのに対し、ニュージーランドのトップ校では、平均を上回っていれば考査の対象になると思います。成績が平均以下である場合は、その理由が問題にされるでしょうが、インタビューが好印象で、学校実施の英語試験で読むこと、書くことの基本が理解できていれば、合格する可能性が高いと思われます。
入寮について
アメリカのボーディングスクールでは、テンスクールズのみならず、ホームステイという滞在方法の選択肢はあり得ませんが、ニュージーランドでは、寮生数が多くないので必ずしも寮に入れるとは限りません。むしろ、ホームステイを勧められることも多くあるので、合格後の寮登録はなるべく早めにする必要があります。
英語圏の学校を訪問すればするほど、世界にはたくさんの個性的な学校があり、留学生を積極的に受け入れていることがわかります。
今週末、ニュージーランドはイースター(復活祭)です。Aucklandで日本から来る生徒と合流してDunedinに向かいます。

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