留学コンシェルジュ

2025/5/12 学校選びを考える。そもそも良いボーディングスクールとは?

前回、前々回のブログでは学校の内部事情から読み解く良い学校についてお話をしていきました。

学校選びの難しいところは、一般的に良い学校が全ての子供達に対して良い学校か?と問われればその答えはNOとなるところです。

「〇〇さんが良いと言っていたから、この学校に行かせたい」と言う相談を受けることもよくあります。最終的にその学校がその子どものためにとって最適な学校であることもありますが、それでも、Eコンシェルジュのコンサルティングにおいて、その結論に至るまでの学校セレクションのための通常ステップをスキップする事はありません。

なぜか? それぞれの生徒にとってBest Choiceは異なるからです。

 

4月の時期はアメリカのボーディングスクールスケジュールにおいて、この9月に入学をする子供達にとっては合格した学校の中から一つの学校を選ぶ最終決断の時期です。同時に来年の9月の入学を考える生徒にとっては入学のための準備をスタートさせるキックオフの時期となります。

 

それぞれに「自分に合った学校選び」をするタイミングといえます。私の生徒たちも例年同様に悩みに悩んでいるタイミングでした。私もそれに寄り添うように夜の時間帯、早朝の時間帯に彼らと頻繁にオンラインでコミュニケーションを取っていました。

 

彼らと話していて興味深いのは、学校選びの最初の段階ではどの生徒も同じような学校リストを作成してきて私に見せてくれます。一般的には有名どころであり、悪くいえば無難な学校リストとも言えると思います。

 

ここから生徒たちとの対話を通して、「自分自身に合った学校」を探す旅を始めるわけですが、学校一つ一つに学校の強みや課題があるように、生徒一人一人にも強みや課題を抱えています。その二つが上手くパズルのピースのように合致しないと、ボーディングスクールでの留学成果を最大化する事はできません。生徒によってはフラストレーションばかり溜まる留学になってしまうことさえあるでしょう。

 

学校訪問時に、私は現役生徒たちと話す機会がありますが、その際には必ず、なぜこの学校を選んだのか?と言う質問をしています。そこで驚かされるのは、一般的にいえばランクの上の学校に合格をしていても、それ以外の選択肢として今の学校を選んだと言う生徒がとても多い事。 その理由はさまざまながら、それぞれに筋が通っていて納得させられるものばかりです。その理由が勉強以外のスポーツだったり、学校の校風だったり、理由は多岐に渡ります。

 

コンサルタントとして一般論に引きづられて、生徒の性格や生徒のこだわりを無視して、私の信じるベストの選択を強制する事はナンセンスだと考えています。その生徒にとって、ベストな学校は一人一人異なります。トップ校でなく、いわゆる中堅校に通う生徒、卒業生でもそこで身につけた、人間性、自信、ネットワークを持って素晴らしいキャリアを形成した人をたくさん見てきました。

 

学校選択にあたって、一般論はもちろん一つの基準ではありますが、それよりももっと生徒一人ひとりにとってベストな選択肢を生徒と一緒に考える、そしてベストの一校を一緒に導き出す。これら流がコンサルタントとしての醍醐味だと感じます。

 

合格を勝ち取り、9月に向けて準備を進める生徒たちはこれから少し面倒な入学手続きが待っています。そして、来年の入学を目指す生徒たちは、どんな基準で自分にとってのベストの学校を選ぶための試行錯誤の旅が始まります。ここからのステップは確実に生徒たちの未来の可能性を広げるためのステップとなります。私は彼らが自分自身を知り、その過程でベストチョイスとなる学校をセレクトする過程をサポートできる事をとても楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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