TASIS スイスボーディングスクール留学
<前日のブログに続きます>
今回のスイス学校訪問、最後の学校はTASIS(The American School in Switzerland)でした。この学校に勤続33年間、ディレクターオブアドミッションのビル・アイクナーさんが私たちを出迎えてくれました。
この学校に初めて生徒をお世話したのがちょうどビルさんが着任して間もないころだったと思います。それから30年以上にわたり100名近い日本からの留学生がこの学校を終了したと思います。
ビルさんは彼が訪問する国のなかでは日本が一番好きだそうです。卒業生のネットワークがとても強固であるばかりでなく、日本のホスピタリティーや食文化が彼をしてベストと言わしめるのではないかと思います。
さて、今年のTASISですが、現在日本人留学生は7名だそうです。寮は満室状況なので、日本の学校を3月で終了して、4月に英語力を強化するために入学することはできないそうです。
入学考査に関しては、他のスイスのボーディングスクールと同様、ローリングアドミッション、すなわち審査に必要な書類とインタビューが揃えばその都度、合否判定を行うということになります。
アメリカのランク4以上のボーディングスクールはローリングアドミッションの学校はないといえますが、スイスの場合、出願者の絶対数がアメリカよりもかなり少ないようです。
日本からの留学生に関しては、10名から15名くらいがTASISでは適切バランスと考えられているようですから、来年度にむけて日本人留学生の受け入れは積極的に行われるでしょう。3月にはアイクナーさんが日本に来るそうです。
TASISは入学審査に関して、TABSのコモンアプリケーション(共通願書)による出願を可としています。それ以外に必要なのは、インタビュー(スカイプによるインタビューも可)と親のエッセイです。これらがすべて終了すれば、合否の連絡は1-2週間で行われます。
TASISのあるスイスの街、ルガノはスイスで2番目の金融都市だそうです。イタリアのミラノから車で一時間ほど、ルガノ湖畔のこの街は、ミラノと違って治安も大変良く、ホスピタリティーも徹底しています。オフシーズンの今でも、人気のレストランは予約なしには入れませんでした。
アメリカの学校訪問は、車による移動時間と学校を訪問している時間がおおよそ同じくらいかかるので、食事を堪能する時間と場所はあまりありませんが、スイスは、国が小さく、鉄道網も日本同様発達しています。学校訪問のみで終わるには、もったいないと思わせるのが、ルガノにあるTASISの地域的、文化的特性かもしれません。