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ボーディングスクール-コミュニティーという考え方

ボーディングスクールの職員は自らの学校をコミュニティーと呼びます。これは小さな社会、共同体というような意味ですが、なぜ彼らは「学校」を「学校社会」と呼ぶのでしょうか。
社会である以上、そこには人々の生活があります。生徒と先生だけでは当然のことながらありません。小さな子どもや犬や猫、そして人々の生活を維持し支える人たちもそこでは生活しています。そのコミュニティーでは、先生や職員が単に彼らに割り当てられた「労働」を提供しているだけではなく、そこで労働と彼らの生活がセットになって展開されています。
ボーディングスクールという組織の重要機能として生徒はそこで学ぶわけですが、上記のような環境から、生徒の学びの範囲とその量の定義に実は各ボーディングスクールの個性が生かされ、その個性を理解し、さらに自分の能力に照らし合わせて「マッチする」と考える生徒とその親が出願をします。
Welcome to our schoolというボーディングスクールのスタッフが新入生を迎えるための挨拶は、単に試験にでるための重要事項を暗記し、それを正確にかつわかりやすく表現できるという「学習技術」の習得を始めましょうという意味では当然のことながらありません。それは、私たちと一緒に考え、学び、自分自身を高めていくために、ここで生活を共にしましょうということです。
このような考え方が徹底しているので、ボーディングスクール選びの際は偏差値的な基準が用いられないのではないかと思います。卒業生の進学先リストやSATの成績といったデータはどのボーディングスクールでもありますが、あえて、そのデータを分析して客観性を持たせてランキングを作るというような発想が彼らにはありません。
それぞれのボーディングスクールは、独自の小さな社会(コミュニティー)を形成しているがゆえに、その社会全体を他の学校と比較するようなスタンダードを作ろうとしてもそれは無理だと思います。なぜならば、暗記能力や計算能力はある程度までは、客観的に分析できても、生きていく価値観とか、個性、好みといったものを、数値化などはできないからです。
ある日本のお母さんから小学校のボーディングスクールへの留学相談で、「ボーディングスクールには塾はないのですか」という質問を受けたことがあります。それほどまでに日本の初等、中等教育においては、学習技術習得が徹底されているのだと思いました。
つづく

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