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これからの教育 - 教える人のうつわ

新たな知識を得ることだけが教育ではなく、もとよりテストの結果ということだけが学ぶ人の目標となるわけではありません。教える側の人たちはそのことをもちろん理解して教育を考えていると思います。教えられるよりも、教えを求められるほうが、学習効率が格段に上がりますし、なにより成果が学び手にとって貴重な知的な財産になります。
その一つの形としてボーディングスクールの先生を考えてみます。留学生にとって、授業は学びのメーンステージであることは間違えありません。ボーディングスクールの場合、教える側と教えられる側が空間と時間を共有しているということがとても重要です。共有の仕方を間違えると、お互いに精神的軋轢が多くなり、教育的に良い成果が期待できなくなることは間違えありません。そこで、日々の生活のなかから、教える側も恒に考えなければいけません。あるいは、それを積極的にしなければ、彼らの生活そのものが成り立たなくなります。
ボーディングスクールで教える人は、トリプルスレットを克服しなければならないことは過去に何回かブログでご紹介させていただきました。教えること、寮生活、スポーツ担当という3つの役割を果たさなければいけないのがボーディングスクールで教える人に求められるが故の3つの脅威(トリプル・スレット)となるわけですが、私の知る限り、ボーディングスクールで働く20代半ばから30代半ばまでの若い先生たち、とくにアドミッションオフィススタッフはボーディングスクールでの生活を楽しんでいるように思います。
彼らは寮に自分の家族と一緒に生活しているケースが多く、小さな子どもや犬や猫も寮生たちは良く知っています。若い故に生徒指導や日常での生徒たちとの対応に戸惑うこともあるでしょうが、先生たちの半数くらいは自らがボーディングスクールの卒業生です。自分たちが経験したことを良しとして、後世に伝えていくわけですから、彼らの日常には、あまりストレスや不満はないと思います。そうでなければ、ボーディングスクールが100年以上の長きにわたって存続し、近年に至っては、世界から留学生を集められるわけがないと思います。
ボーディングスクールの先生のうつわは、そもそもその基本がすでに出来上がっていて、学校生活を通じて、より大きくなっていくのではないかと思います。

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