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日曜コラム これからの教育 1

今日は、正月3が日の最終日、日曜日と重なりました。
明日から、公の交通機関が平常運転され、多くの会社がスタートをします。
北半球の学校の年明けのスタートは日本に比べて4-5日早くなります。
多くの生徒が正月気分の抜けないうちに、学校に戻ることになります。
年末から考えているこれからの教育というテーマですが、
そのきっかけとなったのは、大田堯さんという大学教授がその著書、
「教育とは何か」のなかで日本の教育に対して疑問を幾つも
投げかけていることに共感したことによります。
1960年代に政府筋で「人づくり」ということが言われ出したそうですが、
それに対して彼は、人は「かわる」ことはできても、
「かえられる」ものではないのではないかと述べています。
日本が経済的に高度に発展しつつあった段階で、人材育成が叫ばれたわけですが、
大田さんが言わんとしていることは、教育が国や企業にとって「都合のいい人」を
生み出すような手段として使われることが、長い目でみれば、
国を根本的に富ます方向に向かわないのではないかということだと思います。
学問というのは、本来、人々が有史以来長い間蓄積した好奇心や知恵を
体系化したもので、究極のところ、私たちが幸せになるために
考えられているものではないかと思います。
それが間違っているか、いないかを見定めるのは、教育に携わる人ですが、
多くの意見を取り入れたり、求めたりしないと、
考える視野がだんだんと狭くなってしまい、最後には柔軟性が無くなり、
他を排除するという方向に向かってしまうように思います。
情報化社会で世の中が便利に豊かになればなるほど、
考える幅を拡げていかないと、便利さや豊かさに人々は
押しつぶされてしまうか、あるいは考えることそのものを停止してしまう
ようになってしまうかも知れません。
それを防ぐためにもこれからの教育のあり方に、
私たちひとり一人がより興味を持ち、選択の幅を拡げるために、
私は努力していきたいと思います。

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