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サンタクロースと教育

大田堯(たかし)著、「教育とは何か」(岩波新書刊)の最終章に
「サンタクロースってほんとうにいるのでしょうか」という8歳の少女の
問いに答えた有名なニューヨーク・サン紙の社説が引用されています。
新聞社に聞いてみたらというお父さんの助言で、少女がニューヨーク・サン紙に
上記の問いを発したのは、今から100年以上も前、1897年のことでした。
以下、大田さんのその部分の全文を引用します。
(社説)「サンタクロースなんていないというあなたのお友だちはまちがっています。サンタクロースをみた人はいません。けれどもそれはサンタクロースがいないという証明にはならないのです。(中略)信頼と想像力と詩と愛が、幕の向こうのかがやかしいものをみせてくれるのです。サンタクロースはちゃんといます。」
(大田氏)この社説の答えの背景には、なお開国以来のフロンティア・スピリットに支えられた当時のアメリカの大人たちの大きな夢、そして心意気があるように思えます。
今年のクリスマスは3日前に終わりましたが、
ニューヨーク・サン紙のサンタさんの精神はこれからの教育を考えるうえで
大いに学ぶべきものがあると思います。
サンタさんが子どもたちにとって、夢や希望であることは明らかです。
それを大人たちが現実的にサポートし、「幕の向こう」に子どもたちが進むまで、
育もうとしていると私には思います。
サンタさんが世界的に有名になったのは、子どもたちにとっての
「夢」、「希望」の具体的な実現に対して、世界の人たちの国籍、思想、信教、
人種などにかかわらず、共感を得ているからだと思います。
そして、成長の過程で、子どもたちはサンタさんが一人ひとりのこころの中に、
「ちゃんといる」ことをしっかりと認識できるように、その基礎を作るのが、
大人たちの役割であり、それが教育の根本だということを
大田さんは言いたかったのではないかと思います。
年の瀬が始まります。
21世紀が始まってすでに15年が経過し、16年目に至ります。
この世紀はこころの世紀といわれてきました。
20世紀末に、日本のバブルが崩壊したことに対する反省もあり、
こころのあり方をより大切にしようということだと思いますが、
10代の若い世代こそ、サンタさんがこころのなかに
ちゃんといてほしいと思います。
つづく

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