留学コンシェルジュ

日曜コラム 進路と仕事について

<土曜日のブログに続きます>
留学した生徒の進路相談で、「将来海外で働きたい」と彼らに言われると、
かすかな違和感を感じてしまいます。
出来ることなら、日本に帰ってきてほしい、日本で仕事をしてほしいと
無意識のなかで思っているのだと思います。
しかしながら、それはあくまでも私見ですから、
まずは、生徒の話をじっくりと聞きます。
そのうちに、彼らが仕事をする場所がたとえ日本でなくても、
日本人としてのほこりを持ち、異文化に同化するのではなく、
そのなかで、自分を生かしていくという彼らなりの生き方に共感を覚えます。
英語がどれだけ堪能であっても、またどれだけ仕事が出来ても、
それだけでは、果たして世界に通用するかどうかとても疑問に思います。
二つ以上の言語をうまく操ることができても、自分がどこで生まれて、
どのように育ち、どのような価値観を持って生きているかということが、
大切なだけでなく、人を理解し、また理解してもらう
基礎となるのではないでしょうか。
日本人としてのアイデンティティを失くしては海外で成功できないと思います。
自ら海外で高等教育を受け、海外の企業で納得のいく業績が出せる背景には、
英語圏の国への同化ではなく、日本人として英語圏の文化を理解し、
日本のことに精通しているというところが世界に通用するのではないでしょうか。
小学生から考える、中学、高校の教育選択は、その根底に「自分とは何か」
ということが常に問われるべきではないかと思います。
それを無視して、単に能力開発に躍起となり、知識量によって
個人の未来を組み立てるようなことになるような教育は、
少なくても英語圏のボーディングスクールにはありません。
それ以外の学校、たとえばニュージーランドやオーストラリアの通いの学校でも
学業成績結果を日本のように重視する傾向はあり得ないことです。
自らの留学体験を考えるとき、最も不安だったのは、留学中ではなく、
日本に帰国する直前でした。
アメリカという自由な国から、日本と言う厳しい束縛の国に戻るという
漠然とした観念に自分が支配されていたような気がします。
それを思い起こすと、今の中学、高校留学生が、日本という国で生まれ、
育ったことに感謝しながらも、そこに仕事を求めたくないという
その心情は理解できます。
「私は日本のカルチャーを大切にします」と暮の挨拶に来てくれた生徒は言いました。
仕事は海外でしたいそうですが、これから大学となるのですから、
これからたくさんのことを経験することで、「仕事の場」に対する考えも
変わっていくことでしょう。
その生徒から手作りのクッキーをいただきました。
程よい柔らかさ、控えめの甘さがとてもよく、
このような「仕事」のできる人は、「世界」のどこでも、
人のために、人に愛され必要とされる仕事ができると思いました。

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