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英語圏の国々-その2 魅力ある先生と学校

<昨日のブログに続きます>
「魅力のある学校には多くの卒業生が戻ってくる」ということを実践しているのがボーディングスクールではないかと思います。
ボーディングスクールのポータルサイト、Boarding School Reviewでは、リストされているボーディングスクールの寄付金額を表記していますが、テンスクールズの寄付金はいずれも数百億円という膨大な金額になります。その多くは卒業生によるものです。
日本とは全くことなる学校文化を持つアメリカですが、ボーディングスクールの寄付金という視点からみると、卒業生の母校に対する貢献が具体的にわかります。寄付金のみならず、卒業生がそれぞれの地域で志願者のインタビューを引き受けるということも行われるそうです。これは、まさにアメリカの大学AO入試そのものです。
創立以来100年以上の歴史があり多くの卒業生が社会で活躍するボーディングスクールですが、そこで教える教師になるためには、公立、私立の通いの学校よりもより多くの仕事と責任が課せられます。教える側もその試練を乗り越えないと生徒から慕われ、尊敬される先生には成れないでしょう。
第一の試練は、自分が教える教科だけでなく、必ずスポーツや芸術活動の担当者を先生は請け負わないといけません。競技スポーツが放課後必須であり、人気のスポーツはチームが3つあることも珍しくありません。また、交流試合の移動距離は100キロを超える場合も多く、それらを維持管理するもの先生の大切は役割です。
第二の試練は、寮管理の責任です。ボーディングスクールの寮の当直管理という役割が先生には課せられます。生徒20名に対して、2人ないしは二組の管理人を配置するのがボーディングスクールの一般的な管理体制ですが、その役割をフルタイムで雇われている先生は果たすことになります。
第三の試練は、拘束時間の多さです。授業以外でも土日のイベントや平日でも生徒の課外活動や自習時間の管理など、通いの学校と比べると多くの時間を先生は学校で過ごすことになります。
ボーディングスクールの魅力は、生徒にしても先生にしてもその一体感にあることは間違えないと思います。その一体感故に、教える側の熱心さや学ぶことへの楽しさや知ろうとする情熱を生徒が自然の学び取れるのではないかと思います。
「覚えなければいけない」という意識の束縛から解放されて、生徒たちが少なくとも自主的に動けるようになるために、先生もかなりの努力が必要とされ、それを実践していることがボーディングスクールのシステムから感じ取れます。

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