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外からみる日本4 協調性 

海外で学んだ人たちは異文化に適応するプロセスも、日本に戻り逆適応する場合も同じような経過をたどります。どちらもある程度の混沌期を経て適応していくわけですが、そのなかで自分が本来身につけている文化や習慣と、あらたに獲得したものを比較しながら新たな価値観や生活習慣を獲得していきます。
外から眺めてみる日本の良さ、その4回目の今日は日本人の持つ協調性について考えてみたいと思います。
協調性をざっくばらんに言えばKYということになると思います。その場の空気を読むということに日本では大きなエネルギーを使いますが、英語圏ではこのKYという意識が日本に比べると皆無と言ってもいいと思います。
自己主張が明確な分、お互いの意見を日本に比べれば初対面からかなりストレートに言うことが当たり前になっているので、気をつかう必要がないのではないかと思います。
気をつかわないということを学ぶのに、留学生たちはかなりの時間と労力を要します。もちろん、私は折に触れて気をつかうのをやめて、率直に自分の意志をつたえることを留学を控えた生徒たちに言いますが、いくら彼らが熱心にそれを聞いてくれても、いざ実行となると体が言うことを聞かないというのが現実です。
彼らはどうしても意識の先回りをします。すなわち、「これを言ったら相手を傷つけやしないか」、「お互いの関係にひびが入りはしないか」などとまず言う前に検証します。そのうえで、どうするかを決めるというプロセスがあります。しかし、英語圏では、検証プロセスなしにいきなりその場でストレートに言葉が飛んできます。彼らにとっての協調性とはお互い言いたいことを言ったうえで結論を見出すということにあります。
協調性があることは、時には心の負担を重くします。それが高じるとこころの障害を招くことすらあります。しかし、豊かな協調性ゆえに、英語圏にはない繊細さや優しさも生まれるのではないかと思います。その使い分けができることがグローバルと呼ばれる社会では必要ではないでしょうか。また、日本人の協調性や優しさ、奥ゆかしさはボーディングスクールではしっかりと評価されると私は確信します。私の知る限り、ボーディングスクールのスタッフと付き合っていて気遣いのある人ほど仕事ができると言えるからです。
日本では、誰に教わることなく、子どもたちはKYを実行していきます。それを異文化のなかでそのまま当てはめることは出来ませんが、使い分けをすることで一回り大きな自分を獲得することができると思います。

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