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Indian Mountain School(IMS)、Rectory School訪問 3

<土曜日のブログに続きます>
先週、標題のジュニアボーディングスクール2校の学校訪問をもとに、学校の特徴を解説しています。
5年生から7年生くらいの生徒の留学と10年生からの留学では、学校選定の根本が異なることを最初に考えなければなりません。
土曜日に取り上げた両校の留学生へのクラスですが、日本的な講義形式のクラスではないことが彼らの教育のありかたの最大の特徴ではないかと思います。
正解をひたすら追求する、そのための知識量とアプローチの方法を徹底研究し、中学校くらいで学習の習慣化とその方法を確立するというものではありません。
Rectory Schoolのクラス編成を見れば明らかなように、留学生は最初から現地生徒と一緒に学ぶのです。英語力がないことが、授業をする側にとっては、大きな問題ではないかのようです。では、留学生はどのようにして全くゼロと言っても過言ではない英語力をどのようにして学ぶのでしょうか。
その答えは、ジュニアボーディングスクールという環境にあると思います。日々のクラスの中で、生徒たちは英語力をあらゆる機会を通じて身につけるのであって、学習という概念ではないのです。
日本では、英語に関しては、読解力を短期間で習得できるように、机上の学習を中心として合理的な英語学習が行われます。文法が重視されるのは、それを知っていれば、日常で私たちが接する文章の多くに対応できるからだと思います。新聞も読めるし、話題の小説、自然科学や社会に関する論説などを読みこなすには、文章構造が理解できなければはじまりません。
この方式の学習は、生徒の立場ではなく、教える側が教えられる側に「覚えさせる」わけですから、実は、それまでにそのような勉強を受け入れることへの準備とその方法が整っていないと、そもそも学習初めでつまずいてしまいます。
それでも、進んでいくのが、日本式の教育のあり方ではないかと思います。その方式の軌道に乗りさえすれば、順調に進むことができますが、なかなか生徒たちの「なぜ」という疑問にまともに時間を使ったり、彼らが興味を持つ分野やものごとを中心にしたりしてクラスを編成するというような柔軟性はありません。
いずれの学校でも教科書は絶対で、学年ごとに決められている知識量をいかにして早くこなし、次の「教科書」に進んでいけるかが問題にされます。
つづく

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