Indian Mountain School(IMS)、Rectory School訪問 2
<前日のブログに続きます>
中学、高校における日本の学校選択では、偏差値という明確な基準がありますが、アメリカのジュニアボーディングスクール、およびボーディングスクールには偏差値という表示はどこにもありません。アメリカでは、偏差値を頼りにして学校選択をしません。
アメリカのジュニアボーディングスクールはイギリスの中学校までのボーディングスクールに比較すると、その数は極端に少なく、東海岸地方にしかありません。
まだアメリカの中等教育機関への留学では、高校が世界の主流ですが、私はこれからジュニアボーディングスクールのニーズは高まると確信しています。なぜならば、ジュニアボーディングスクールとボーディングスクール(高校)は、学校のあり方がとても似ているからです。ジュニアから留学をした生徒は英語習得程度が良く、結果として良好な進学先を選択できるからです。
ジュニアボーディングスクール留学生の受け入れの歴史がボーディングスクールに比べて若いので、ESLクラスがそれほど充実していません。その状況でも日本からの留学生たちは、中途帰国することもなく、退学処分を受けることもなく、英語力ゼロの初年度の状態から3-4年後には、英語力のみならずアメリカ文化をしっかり理解して高校に進学していくのです。
留学生のための英語力強化すなわち、ESLクラスという視点から両校を見てみます。
IMSはESLを3段階に分けて今年よりより充実したものにするとアドミッションスタッフは述べました。7年生で入学する留学生のクラスを挙げてもらいました。
English(ESL)
History(ESL History)
Science
Math
Art(音楽、絵画、その他から選択)
Rectoryについては、レギュラークラスとESLクラスという区別がありません。そもそもESLという単語がこの学校ではありません。では、どのようにして国語としての英語クラス、社会科である歴史のクラスを英語力のない留学生がやっていけるのでしょうか。
この学校の場合、ELL(English Language Learning)と呼ばれるクラスがあります。さらに、IIP(Individualized Instruction Program)という個人教授が1日のなかで1時間のコマ(45分授業)が与えられ、留学生たちは自分のニーズに合った学習やその方法などを個別に指導されます。ELLは各自の能力別に構成されるのと、個々の学習進捗を考慮したプログラムになります。したがって、教科書があり、先生がそれに基づいて講義をするという形式ではないのです。
Rectoryの7年生、英語力がとても低い留学生のクラスは下記になります。
ELL
History
Science
Math
IIP
外国語(Spanish, French, Chinese, ほか)
Art(音楽、絵画、その他から選択)
つづく