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教育の多様性を考える 4 ESL授業の実際

<前日のブログに続きます>
日本からの留学生がボーディングスクールに歓迎される理由として、希少性、生徒の質、費用支払いの確実性という点を昨日のブログで解説しました。今日は留学生のためのESL(English as a Second Language)クラスの運営について考えてみたいと思います。
TABS、Boarding School Reviewというボーディングスクールの2大ポータルサイトでESLクラスのあるボーディングスクールを検索すると、そこに登録されている学校の半数以上にESLクラスが設置されているのが解ります。
余談ですが、JSL(Japanese as a Second Language)を備えている学校が日本にどれだけあるでしょうか。「日本語学習は大学レベルでいいのではないか」と考えるのは、明治時代の発想かもしれません。
日本の学校、特に中等教育機関が英語圏の学校ほどに、インターナショナルに変化しないのは、海外から大学入学を目指してやってくる学生が少ないこと、日本では評判の難関高校でも、海外ではほぼ知名度はゼロに近い、国内のニーズだけで、わざわざ海外からの生徒を受け入れるインフラを整備する必要が無いなどの理由によると思います。しかし、これからの教育を考えると、徹底した個性化は国内外のマーケットを活性化するきっかけになるのではないかと思います。
私の知る限り、日本の高校で1年間の留学制度を積極的に活用している学校の生徒数は、減少傾向にはなく、そのなかで、1年留学が確定している新入生は増加しています。また、1年留学を取り入れていなくても、海外への進学のためのインフラを強化し、海外で学んだ生徒も積極的に受け入れている学校は、結果として良好な進学実績を挙げています。
それらの学校の根本にある精神は、「チャレンジ」ではないかと思います。既存のデータに捉われずに、生徒に自由と責任を上手に与えることで、彼らの潜在力を伸ばしているのではないかと思います。
英語圏においては、大学レベルで英語研修という学習機会が中学校からスタートするように完全に拡大しています。
もちろん、ボーディングスクールにおいては、アメリカ、イギリスともに、自国だけでは学齢児年齢の低下や国内景気の低迷で定員を満たせないという現実もあります。
つづく

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