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ボーディングスクールの本音1 ― アドミッションスタッフ

日本では、教育は神聖なものとして考えられていると思います。それに対してボーディングスクールの教育は生徒に対する奉仕という概念があります。それを達成するために組織が明確な役割分担制になっています。校長先生は統括的リーダーとしての役割、各教科の先生は、理数系、文科系、言語系、体育系、芸術系に分かれてそれぞれの建物が独立しています。
そして、生徒募集を担当するアドミッションオフィスは学校運営に大きくかかわっているために完全に独立しており、その中核スタッフは生徒募集のために世界を飛びまわります。
アドミッションスタッフは毎年、決まった人数の生徒を入学させなければなりません。定員割れになってしまえば、学校運営に大きなマイナス影響を及ぼします。しかし、少子化や景気の低迷などでTABS(The Association of Boarding Schools)加盟の300余りのボーディングスクールのうち、半数以上の学校が募集定員を達成できていないというのが現実ではないかと思います。
留学生の学校全体に占める割合は理想的には10%程度でしょう。また、留学生の出身国もなるべく多くあるのが望ましいのですが、今、どのボーディングスクールも中国からの留学生が留学生全体の半数近くを占めています。
多様性を尊重する。グローバル社会に対応できる教育をする。個性や特性を伸ばすとボーディングスクールは明言しますが、各学校のアドミッションスタッフはその理念を守るためにとにかく必死になって、世界の国々を訪れています。
すでに、中国からの集客については、彼らは様々な工夫をして、出願者を厳選しているようです。たとえば、あるボーディングスクールでは、サマースクールに参加する、親子でアメリカに一定の期間滞在している、在校生家族からの推薦が得られるなど、学校との関係がすでに明確でない生徒は、学校訪問も受け付けていないと言っています。
他の国に比べて、出願者が圧倒的に多い中国は、アドミッションスタッフにとっては、格好の出願リソースですから、財政的課題を持っている学校にとっては、喉から手が出るほど欲しい中国人留学生ですが、彼らを無計画に増やせば、その問題を処理するために、現場の先生たちが多くに時間を使い、また悩まなければならない状況も生まれます。
多くの中堅ボーディングスクールにとって、現在の留学生集客状況は、それぞれの学校の未来をかける正念場を迎えていると言っていいと思います。

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