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イギリスという国 - 多様性への理解

宗教的対立がもたらす悲劇を人類は有史以来繰り返してきたと思います。
いずれの宗教も人々の幸福を願い、そのための実践を追求していますが、
その過程で、イデオロギーの対立から部族や国家間の争いまで発展してしまう、
それは人類が持っている運命のようなものなのでしょうか。
イギリス訪問の折、他の英語圏の国々では感じることのなかった経験をしました。
生活のいろいろな場面でアラブ系や東ヨーロッパ系の人たちに
多く接したということです。
言葉と顔立ちを見れば、国までは特定できなくても、地域はおおよそ解ります。
「ヨーロッパはアメリカと違うなぁ」と思いました。
イギリスという国は、アメリカ同様、多くの外国人を引き付けています。
その多様性の中で、彼らは生きていくという選択をしました。
ヨーロッパの主要都市はおおかれすくなかれ、人種の多様性に富んでいて、
これからもその傾向は拡大していくのではないかと思います。
多様性に富んだ都市では、どのようにして、「テロ」を
防ごうとしているのでしょうか。
テロというのは、一部の過激派によって行われるもので、
おそらく、殆どのイスラム諸国の人々は、家族を愛し、平和を望み、
アッラーの教えに従って生きている善良な人たちなのだと思います。
それらの人々が外国に出稼ぎに行かなければならないのも、
この世の現実ですから、お互いにうまくやっていけるような社会を作るため
彼らを理解し、仲良くすることは、グローバル社会の存続のために、
必須のことがらと思います。
現行の日本の教育では、小学生や中学生がイスラムを学校で学ぶことは、
想定されていないのではないかと思います。
もし、想定されたとしても、それを教える先生たちは、
彼らの国や考え方、そして実際の生活をどのように子どもたちに教えるのでしょうか。
私は「百聞は一見にしかず」や「かわいい子には旅をさせろ」といった、
日本の格言の実践を教育の世界に取りいれることができないものかと思います。
中等教育時代に彼らの「世界」を拡げることで、
世界の人たちと仲良くする、一緒にやっていくという概念を、
彼らに植え付ければ、グローバル社会が経済面だけでなく、
よりこれから大切になる精神面での安定に必ず寄与するものと思います。

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