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イギリス小学生留学-3日本人としてのアイデンティティー

<前日のブログに続きます>
小学校での留学について、イギリスのジュニアボーディングスクールへの訪問をきっかけに子どもたちのアイデンティティーの確立について考えています。
先日のブログでは、1育ったところとしての国籍、2性格(キャラクター)、3言葉という要素を例にとって小学生留学生のアイデンティティーについて述べました。
彼らの社会的成熟度、それにともなう個性の確立、そしてバイリンガルとして能力のうち、幼少留学でハンディとなるのは、日本にいないために母国語学習による学習が極端に減るということです。
ここでしっかりと考えなくてはいけないのは、学習という物理的な学習量やその質ということよりも、むしろ日本社会やその文化の理解の仕方ではないかと思うのです。
国全体が共有している価値観を理解し、身につけることと、母国語言語での基本的な教養を習得しておけば、子どもたちのアイデンティティー確立時期において、彼らが迷い、悩み、そこから抜け出せないような事態は防げるのではないかと思います。
英語圏のボーディングスクールという学校教育について、私が今まで34年間コンサルタントを継続できたのは、彼らの教育が素晴らしいと思ったからです。日本では、受験対策のための幼少時からの学習が辛いもの、耐えるもの、そしてコンスタントにこなしていくものとして捉えられる傾向があるのに対し、ボーディングスクールのそれは、楽しいもの、考えるもの、調べて追及していくものなどが基本にあるのではないかと私は思います。
国が違い、環境が違い、文化が違っても、ボーディングスクールの先生たちは彼らの教育について同じことを言います。すなわち、体育、芸術、音楽の分野においては、新しいもの、新しいことへのチャレンジを子どもたちにさせること。
主要な学習科目においては、「なぜ、どうして」を追求し、子どもたちの意見や考え方を尊重し、ディスカッションを豊富にして、何よりも先生自身が彼らとなるべく多く接することです。
ボーディングスクールにおいては、英語、数学、理科、社会などの科目とスポーツ、音楽、芸術などが対等にあつかわれているといえます。子どもたちにとっては、なんとさいわいなことでしょうか。
子どもたちがこのような教育環境のもとで、多様な人種の人々と、多様な価値観のもとで一緒に生活し、学ぶことで彼らの精神は活性化し元気になります。そうすれば、親のありがたさを実感しますし、親とのコミュニケーションも良くなります。
彼らの学習意欲は少なくとも、お仕着せのものではなく、自発的なものになりますから、無限大の可能性を持っていると言えると思います。

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