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小学校からの留学 2

<前日のブログに続きます>
いつの時代でも新しいことにチャレンジすることは、それなりのリスクが伴います。また、リスクが大きい分成功の成果も大きいといえると思います。
先日のブログでChoate Rosemary Hallの日本人留学生についてふれましたが、私が会った5人の日本人留学生は中学まで日本でのみ教育を受けた生徒は一人もいませんでした。ボーディングスクールの学年は4学年です。日本の中学校3年生はアメリカではハイスクールの1年生に相当し、高校生活は4年間です。
Choateのみならず、テンスクールズに入学する日本人留学生でおそらく日本にあるインターナショナルスクールで学んだ人は除き、小学校、中学校時代に海外経験が確実にあると思います。
今まで、私はChoateで会った日本人留学生の素晴らしさとして、彼らの完璧ともいえるバイリンガル性と日本人的立ち居振る舞いをこのブログを通じて何度も述べてきました。ひとり一人にChoateに至るまでの学歴をつぶさに問うたわけではありませんが、家族単位の文化がいかに子どもに影響し、彼らの精神を育てるかということを私はChoateで会った留学生から感じ取ることができました。
それが、親子共々、簡単でないことは容易に理解できます。それぞれの家族の事情から想像しても、相当なチャレンジ精神がなければ、Choateまでは到達できなかったと思います。しかし障碍が大きければ大きいほど、それなりの覚悟もでき、知恵を結集することで、家族の絆を深めることもできるのではないでしょうか。また、周囲の協力についても、親子共々感謝の気持ちも十二分に持てるのではないかと思います。
そして、それらが有機的に結びついて、いくつもの障碍を乗り越えることができた時、親子の喜びや周囲への感謝は正真正銘のグローバルなものになるのではないかと私は思うのです。
余談で恐縮ですが、私は学生時代の終わりにアメリカに2年間留学をしました。自身の体験から、自分の子どもには絶対に留学をさせようとこころに決めていました。長男をニュージーランドに中学校3年生の2月から留学させたのは、私の意思でした。そして、初めて親の子に対する心境が理解できるようになったと思います。
厳密に言えば、留学中、私は夢中といってもいい状況でした。年に2回の成績が送られてくるたびに、「もっとできる、やればできる」と思いました。しかし、私の意識とはうらはらに、一向に成績の向上が見られない息子に対して、国際電話(2003年当時はスカイプはありません)で週に3回-4回、TOEFL用の英語を3か月ほど息子に教えました。それが非効率であることは、教えている時はわからないものです。
親とは、子どものことを客観的に見られないものです。
しかし、留学の結果、私と息子の精神的距離は確実に縮まったと思います。
つづく

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