留学コンシェルジュ

留学年齢の若年化 その1

今日から本格的に年の瀬、9連休の会社や団体も多いと思います。北半球では、クリスマスが中心となる休日のため、年明けの金曜日には多くの学校スタッフが執務しています。今週末が明ければ、学校とのコミュニケーションが再開することでしょう。
さて、留学の分野においては、若年化の傾向がこれからも加速化するのではないかと思われます。ここ10年間ほどで、単身留学をした高卒留学生のため、AO入試を含めた特別枠入試を実施する大学が増加しています。
以前は、大学になってから留学するのが当たり前ですから、高校時代に留学した生徒の特別入試を実施する学校が少なかったのです。もちろん、特別枠入試が盛んになったのは、日本が経済成長著しい時代でした。多くの会社が海外に進出し、それに伴い海外赴任の家族の子弟で現地で中等教育を終了した人たちに対する措置として、帰国子女入試が生まれたわけです。
バブルがはじけてから、急速に進んだグローバル化社会に伴い、単身での留学年齢が徐々に下がってきました。中等教育時代の留学については、高校生の1年間留学が主流だったのが70年代ですが、それから現在に至り、高校生からの卒業目的のための留学だけでなく、中学時代、そして小学校時代からの留学も珍しくなくなりつつあります。
アメリカのボーディングスクールでは、日本からの小学校への留学生は極めて稀ですが、スイス、イギリスには日本からの小学校留学生が10名を超える学校もあります。客観的にみて、小学生留学のニーズが日本にあり、2000年くらいから徐々にですが増加しているものと思われます。
小学生からの留学は、時期尚早という意見もあります。人生の価値観や文化的順応性の面から見ても、小学校では早すぎるという意見も一般的でしょう。しかし、私の知る限りでは、小学校から留学した子どもたちが、アイデンティティーが無いというわけではありません。具体例として、テンスクールズの一つChoate Rosemary Hallで会った5人の日本人留学生は、小学、中学時代に異文化体験をしていましたが、みな立派な日本人であり、完全なバイリンガルでした。
小学生時代から留学しても、親子の努力で日本人としてのアイデンティティーをしっかりと持ち、さらにバイリンガル、トライリンガルの生徒が私の知る限り英語圏の国々にはいます。もちろん、そうするためのご家族の努力は、相当なものでしょう。しかし、その当事者のお母さん方は、それが喜びであることも事実です。
つづく

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