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教育と人格形成 3

<昨日のブログに続きます>
あるボーディングスクールのアドミション担当者は、中国人出願者の家族は進学実績や入学に関してSSAT、TOEFLの点数に対する質問が執拗に多いことが、彼らの学習文化に合わないと言います。
日本の受験常識に基づいて考えれば、受験校を選ぶために進学実績を厳密に検討したり、学力試験の結果を合否の基準として偏差値的に考えたりするのは、当たり前のことですが、なぜボーディングスクールではそのようなことが当然と思われないのでしょうか。
ボーディングスクールへの入学で学力は重要な要素ですが、それだけが突出していても難関ボーディングスクールに入学できるわけではありません。いくらSSATとTOEFLの結果が良くても、インタビューの結果が悪ければ、入学はできません。それを防ぐために、日本式に考えればインタビュー対策をするわけですが、志望の動機や特技、長所などにいかに上手に答えられたところで、勉強以外にスポーツ、芸術、音楽、社会活動などについて、やったことが無ければ、インタビューでそれを補うことは難しいことでしょう。
もちろん、300余りの北米のボーディングスクールの入学難易度は多様であり、英語力が無くても、あるいは学力が平均以下でも留学生を受け入れる学校はあります。しかし、入学難易度が増せば増すほど、合格には生徒の総合性が問われます。入学難易度にかかわらず、インタビューを実施しないボーディングスクールはありません。
いずれのボーディングスクールでも15名以下の少人数によるクラス、ディスカッションを重視し、半分以上の先生が学校の敷地内に住み、寮生たちと同じ食事をとり、自分の子どもたちを自分の学校で教育を受けさせる、そのような手作りともいえる教育がボーディングスクールの特徴です。
ボーディングスクールは単なる学力をつけるところではなく、そこで教える先生といわば一体化した教育と生活の場なのです。もし、その生活の場が学習することだけで占められるとすれば、果たしてそのようなところに人々は集まってくるでしょうか。単に受験対策の学校であれば、芸術、音楽などの施設は必要ありません。また、少人数でディスカッションを重視する必要もありません。
ボーディングスクールが生徒に提供する生活と学習の場は、彼らが自分を見つめ、その個性や特性を見出すのに適した環境であると言えます。

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