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教育と人格形成 2

教育を通じた人格形成には、明確な年齢制限はないと思います。すなわち、小学校だからそれは中学校になってからでいいとか、中等教育時代は、人格形成的なことを授業でやるよりも勉強に集中し、人格形成はもっぱら高等教育の分野であるというようなことはありません。
しかしながら、人格形成といういわば知識とは無関係な哲学的、倫理的思考は受験においてはあまり用をなすものではありません。したがって学校では、団体生活の秩序や配慮が授業外の要素として重んじられ、授業では試験対策が重点的に行われ、それで不足する知識の補強は塾や家庭教師といういわば外部機能を使って行われることになります。
不思議なことかもしれませんが、英語圏のいずれの国においても日本のような学校外での学習システムはありません。その代わりに英語圏では、小さな時から教育、生活の指導や相談を行うカウンセラーというこころのケア―システムがとても発達しています。 
このような学習環境の違いはどこから生まれるのでしょうか。私はアメリカのボーディングスクールというシステムは、そもそもその教育の目的を全人教育に置いていて、それをジュニアボーディングスクール(中学校)、そしてボーディングスクール(高校)で共に実践しているように思えるのです。
アメリカのボーディングスクールは日本のような偏差値による入学難易度の目安はありません。いずれの学校でも、進学実績はウェブで公開していますが、そのやり方はかなり具体的にどこに何人入ったというのが解るようにしてある学校が多くあります。どこに合格したということではありません。
そもそも、ボーディングスクールの先生や管理部門の人たちは、進学に対して具体的な対処という点に置いては、日本と比べれば極めて鷹揚です。大学入学共通試験のSAT対策などは、あっさりとしたもので、テンスクールなどの難関校においては、「生徒の自主性に任せる」というのが実際です。それでも生徒は困らない、SATで高得点をあげられるところが、彼らの驚異の学力であり、素晴らしいところです。もちろん、テンスクールズに通う生徒で学校外教育機関で勉強している人はいません。寮生はすべての勉強を学校で完結します。
テンスクールズに見られる共通点は、一クラスの人数が13人に限定されていて、殆どのクラスがオーバルテーブルで行われ、授業ではディスカッションがふんだんに取り入れられているということです。
生徒ひとり一人の人格がしっかりしていなければ、このような授業形態で難関大学に合格できるでしょうか。

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