留学コンシェルジュ

ハーバードに行かせよう―その8

<前日のブログに続きます>
一週間で学べる英語の基礎とは、前日の繰り返しになりますが、
主語+動詞という語順、
目的語を作る一般動詞なのか、補語を作る動詞(主にbe動詞)の区別、
動作主を絶えず明示する英語の基本概念の理解、
修飾、被修飾の関係とそれを構成する語、句、節などです。
日本の大学受験英語問題集には、文の構成、種類、から始まって名詞、代名詞、形容詞などの品詞に続き、14項目から30項目あまりの単元学習課題があります。もちろん、日本語にはない時制の概念、仮定文章の理解の仕方、複雑な表現に用いられる関係詞、分詞、動名詞などは、しっかり学習しなければなりません。しかし、30項目あまりの単元のうち、頻度数の少ないものはすべて飛ばしました。それでも、一週間でマスターできるわけではありません。
しかしながら、英語圏での生活を知っている本人にしてみれば、英語の勉強はパズルを解いていくようなものなのです。今まで、経験と感覚で話していた言葉のルールや仕組みを知ることは、とても興味深いことであり、退屈なことでは到底ありません。だから、やる気が起きるのです。
英語の原理、原則をマスターするのは、数学とは違います。関係代名詞も分詞や動名詞の役割も1週間で習熟とはいきません。何度か繰り返す必要があります。その繰り返しがすなおに出来れば誰でも英語は短時間でマスターできると思います。しかし、多くの生徒がそれを出来ないのが現実です。他の科目が忙しい、英語だけに時間を取っていられない、結局、できない理由に終始してしまいます。ところが、留学となると出来ない理由を言っていられません。
今回のブログの主人公の生徒ですが、実質的に5日くらいで、今まで聞いたこともない新出英語用語は出きりました。すなわち、英語基礎はほぼ学習終了ともいえます。あとは、本人が問題集と首っ引きで、1日、5時間以上の自習時間を使って、新たな知識をどれだけ頭に定着できるかにかかっています。
自習の時間まで、私は厳密に本人の学習状況を管理したわけではありませんが、第2週目に入ると本人から留学先校が課した課題図書を読みたいとの申し出あり、邦題「縞模様のパジャマの少年」を読み始めました。文章はそれほど難解ではありませんが、1行に複数個の代名詞、it、they、he、sheなどが出てきます。これが何を指しているのか、それが解らないことには、文章が読めません。
つづく

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