留学コンシェルジュ

ハーバードに行かせよう―その6

<前日のブログに続きます>
英語力がゼロの生徒が中学1年時に留学して半年で英検準2級・2級程度までの実力をつけることは、特に珍しいことではありません。10代前半の子どもたちの学習潜在能力は大人たちの想像をはるかに超えるものがあります。問題は彼らがある程度まで英語力を取得した後にやってきます。
留学における英語力は「聞く話す」という実践的、あるいはサバイバル的ともいえる必須英語力と読み書きのためのアカデミックな英語力に分けることができます。サバイバル英語は聞き取るそして自分の意志を通じさせるという目的を達成するためのものですから、そのための学習はあまり必要ありません。
その一方で読む、書くというのは、純粋に学校の勉強の範囲内で起こりうることですから、徹底した集中力がないと学習が継続できません。そこで力を発揮するのが、留学する本人のそれまでの学習に対する習慣です。読書が好きで、学校の勉強も平均以上の学力があれば、その習慣は英語圏でも十分に役に立ちます。特に、今まで私は再三にわたって書いてきたように、読む力が留学においては、学習の基本となります。読んで作者の意図を理解し、それを的確に表現するという作業が英語圏の中等教育においては、繰り返して行われるのです。
半年強のカナダのボーディングスクール滞在でサバイバル英語をマスターした今回の主人公の生徒の課題は読む力と書く力の強化でした。本人が地方在住のこともあり、読む力を効果的に鍛える留学に適した英語教育機関が見つかりません。しかし、本人はとても学習に積極的で意欲に燃えています。留学先の学校からは、本人の日常努力は極めて高く評価されているものの、中学校1年生ともなれば、英語の小説を読み、そこに盛られている主題を理解し、登場人物の心理や作者の意図も把握できなければなりません。その点における読解力の重点的な強化が必要です。
私はその生徒に実践学習英語を教えるためにわが家にホームステイをさせました。自宅から私と一緒にオフィスに出かけ、昼間に私とスタッフで3時間余り、彼に英語を教え、あとの5時間ほどは自習です。夜、私と一緒に電車で帰宅し、シャワー、食事の後に1時間ほど英語の勉強をするというスケジュールで16日間のインテンシブイングリッシュスタディーをスタートさせました。
つづく

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