日曜コラム わが家の下宿人
今までに何人かの生徒をわが家に下宿させたことがあります。
ある生徒は、単身でビザ取得のために地方から出てきたので、ホテル泊よりも、
わが家のほうが安心であったので・・・。
ある生徒はご両親からたっての依頼があったので・・・。
そして、現在の下宿人は新学期、レギュラー生徒となるので、
英語の集中学習のためにわが家に下宿しています。
昼間は、オフィスで3時間ほど勉強を教え、あとの時間は自習時間になります。
わが家に帰宅後も、1時間ほど勉強をします。
ホームステイには、「当たり外れ」があるとコンサルティング時に明言しますが、
ホームステイ側にとっても、生徒の当たり外れがあることが、
自らがホストファミリーになって、実感できます。
幸いにも、今まで私が受け入れた下宿人で外れはありません。
みな、とてもいい生徒です。
すでに2人の息子たちは家を出ているので、
下宿人の住む部屋は確保できていて、あとはいわゆる「キッチンパーミッション」、
すなわち、家内のOKですが、下宿人がいることで、
規則正しい生活が送れるのと、異文化交流も含めて、私たちも大いに勉強になります。
夕食のあと、下宿人と一緒にテレビを見るのではなく、いろいろな話をします。
家内がお国自慢の食べ物を尋ねると、それに端を発して、話題は広がります。
しまいには、日本の歴史、世界の歴史や文化の話に発展もします。
話をしていると、彼らの未来を私は想像します。
日本と世界の未来をイメージします。
そして、彼らが世界と日本の将来を担えるように成長してほしいと思います。
コンサルタントという仕事は、一定の決まりごとがあるようで、ありません。
それぞれの生徒にあった教育をデザインし、アドバイスをし、
必要な手続きを実行します。
教育というとても曖昧で、実態があるようで実は堅牢でも明確でもなく、
社会の実勢からかけ離れている中等教育の世界で、かたちにこだわらずに
信念にこだわり、生徒たちがどうしたら伸びるかを考える作業は、
飽きることがありません。
今週、下宿人は海外に渡航します。
あと4日間、最後まで私は彼に英語を教え続けます。
